BUMP OF CHECKEN、の曲が、自分とって、特別になったのは、そんなに昔ではない。
彼らの作品の中で、自分が、ベストを選ぶなら、どうなるだろう。
そもそも、その、ベスト、とは、なんのことなのか。
そんなことを思いながら、いつものように、iPod で、聞いていると、ある曲が、みょうに、気になってくる。
「ベンチとコーヒー」「リリィ」「ベル」。
この、なにげない、自分の好きな女性を歌った曲に、みょうな存在感を感じる。
その超越的な、ある女性を見る、その詩の視点には、他の曲のように、自分と相手を、うまく相対化、抽象化できていない、不完全さを感じる。しかし、他方で、この自虐的なまでに、ぽろっと、口からでる、言葉には、どこか、開放感を思わせるのだ。
- 続・くだらない唄
- ランプ
- K
- リリィ
- Stage of the ground
- 天体観測
- ベンチとコーヒー
- メロディーフラッグ
- ベル
- オンリーロンリーグローリー
- メーデー
この選曲をどう思われるだろうか。
ある、静かな、熱狂。
忌み嫌われた俺にも 意味があるとするならば
この日のタメに生まれて来たんだろう どこまでも走るよ
「K」
叫んでやれ しぼった声で
そこに君が居るって事を
「Stage of the ground」
そこで涙をこぼしても誰も気付かない何も変わらない
「メロディーフラッグ」
外から見える姿は、なにも変わらない、いつもの日常。
しかし、その心の中では、ある、革命、決定的な変化、その狂熱的なまでの、情熱が、わき起ころうとしている。
なにか分からない、心の底から、わきおこってきて、少しずつ、少しずつ、自らを侵食してくる衝動。どうしても、なにもせずにはいられない、つい、嬌声が口から飛び出し、体をじっとさせておくことができない。そして、そのまま、歌い、踊り、くるくると廻り、その回転はいつまでも止まることなく、いつまでも狂い続けずにはいられない。