吉本佳生『デリバティブ汚染』

最近の、テレビは、芸能人の、ドラッグ汚染の話で、かまびすしい。
芸能界は、一体、どうなってしまっているのか。
もし、仕事先の、かなり、有力な人物が、さまざまに、ドラッグを、すすめて来たとき、はたして、断ることなど、可能なのだろうか。もし断ることで、芸能界をほされ、引退を余儀なくされるとするなら...。
しかし、ね。
どーも、こんなどころじゃないらしい。
日本中の、地方自治体、から、大学から、「あらゆる」組織が、どう考えても、「気が狂った」としか思えないような、「危険な」デリバティブ商品を、買い漁り、しかも、その自分が持っているものが、ちょっとしたことで、完全な「ゴミ」になることさえ、気づいてすらいない。ちょっとした、財産でも、こしらえている気になっている。

負けたときは隠蔽して、実際には損失をどんどん先送りするしくみが巧妙に組込まれている。それも数年後とかではなく、20年後とか、30年後への先遅りを組み込んだものが主流だ。20年後とか30年後にその地方自治体の財政が破綻するとしても、まったく気にならないらしい......。そのころには退職してどこかに逃げていそうな年齢の人が、ふつう、そうした意志決定をするポジションにいるからだ。

どーも、日本中の、おえらいさんたちには、最初から、ドラッグなど、不要のようだ。なぜなら、そんなものがいらないくらいに、すでに、「いっちゃってる」。さぞ、いい夢を見ているのでしょーね。お幸せに。

恐しいことに、デリバティブ取引は「リスクを濃縮する」機能を持つ。デリバティブのなかではかなシンプルな取引の、商品先物やFX(外国通貨についての先物の一種)などが売り物にしているように、少額の資金せその数十倍とか数百倍のリスクがある取引が可能になるからだ。これを「レバレッジ(梃子の原理)を利かせる」とか表現する。

はっきり言おう。自分が理解できない、数学を使って、「フェア」を、のたまう、商品は、詐欺だ。いったい、今まで、何回と、同じ光景を見てきたことであろう。これこそ、ネズミ講、の典型的手練手管ではないか。一体、何回だまされたら、気付くのであるか。
そもそも、リスク、とはなんだ。お前は、リスクの「定義」ができるのか。自分にできないものを、「これがリスクだ」と提示されて、どうして、その場で、ちぎって捨てないんだ。お前は、いったい、いつから、悪魔に魂を売ったのだ。
しかし、である。
これらを、さかんに売って、日本人を地獄の底に突き落とすことを、無上の喜び、とする、ゴミ、がこの日本にいるのだ。
もちろん、メガバンク
彼らの資金に支えられている、多くの日本の組織が、このような申し入れをどうして断れようか。しかし、こういう事態になるのも、ひとえに、そのメガバンクにジャボジャボ金をつぎこんで支える、「自民党」、が、そういう政策をとっているから(もちろん、自民党など、官僚の、ご機嫌取りしか、やったことのない、裸の王様であることは、だれだって知ってる。つまり、こういう言うべきことの主張すらできないなら、存在することそのものが有害なのだ。ゴミは、さっさと退場してくれ、お願いだから)。
何度も書いているように、「平和」であればあるほど、絶対的窮乏化の原理は、究極まで、先鋭化し、強者は弱者を、骨の髄まで、むさぶり尽し、肥え太る。平和ほど、究極の「内なる」戦争状態、はないのだ。
どうも、自民党は、この国の国民を、いかに、「貧しくするか」にしか、興味がないようだ。

デリバティブ汚染――金融詐術の暴走 (講談社BIZ)

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