冷静になること

宮崎の口蹄疫問題が、なかなか解決の糸口がつかめない。状況がなかなか、解決に向かっているという話が聞こえてこない。
特に心配になってくるのが、そのまんま東さんの、twitter のつぶやきが、ずっと深刻な胸の内を吐露していたことであった。なかなか見るに忍びない、叫びのようなつぶやきが続いていた。
彼が知事になった頃、東京に出てきて、さかんに宮崎特産の物産を全国の人々に紹介していたのが思い出される。他の人たちはどう見えていたかは知らないが、好感がもてた。芸人が知事になって、何をやってるんだと批判めいたことを言う人もいたが、そういう問題じゃないだろう。地域のために働いているんだから。
きっこのブログ、とかいう「確信犯」が、わざわざ、このタイミングで、分かったようなことを言ってるみたいだけど、

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日本の知識人じゃねーけど、ちょっと有名になった人間が、あいかわらずこの程度の、永井均、みたいなことを、つぶやいてるっていうのが、この国の今の惨状を現しているんですかね。
まず、泣いてるのは誰だよ。畜産農家の方々だろ。彼らが涙流すのは、当然じゃないか。種家畜から、なにから、「全部」「今すぐ」抹殺しなきゃなんねんだよ。一族郎党、根絶やしだよ。こんな日がいつか来ると思っていたら、誰があんなに丹精込めて、育てるよ。お前が、ウイルス感染して、お前の子供から、親から、おじいちゃんからおばあちゃんから、今すぐ、アウシュビッツガス室に送られなきゃなんなくなった場合のこと考えられないんですかね。
人類の歴史において、家畜と人の共存関係が、どれくらいの間、存在したか。もちろん、人間だって、これからのはるか未来には、家畜にされる時代が来るかもしれない。しかし、だったら何よ。生きちゃだめなのかよ。だれかに家畜として、使われる存在は生きる価値なしだから、人間に使われるくらいなら彼らだって、今すぐ死にたいはずだって、なんの価値観だよ。
家畜やペットは、人間なんていう穢らわしい存在と関係して、今すぐにでも、死にたくて死にたくて、しょうがないって言うんか。
石弘之さんも以下で書いているけど、

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むしろ、今後の問題として考えるべきは、人口の増加に伴って、世界的に進む畜産業の「工業化」、畜産革命の高生産性が、他方で矛盾を内包しているんじゃないかという疑問なんでしょ。いいじゃないですか。長期的に考えていけばいいんでしょ。
なんていうか、自分の言いたいことを今のこの事態を「ネタにして」言ってるだけなんですよね。もう、最初っから、この人には、自分が言いたいことがあんですね。で、それを言うために、今のこの悲惨な事態を「使ってる」。
一言。こんな奴、相手にしてる場合じゃない、ってこと。
そのまんま東さんも、今までの自分の苦労が水の泡にと思っているかもしれないし、テレビのニュースでも、マスコミにきれてましたけど、今こそ、冷静に一つ一つの手立てを尽すしかないわけですね。あくまで、科学の現象なんですから、有識者の意見を冷静に拝聴して、やるべきことを、リーダーはやるということでしょう。この後に待ちかまえているかもしれない、恐しい未来への想像に押し潰されず、一つ一つ冷静にやるべきことをやってもらうしかないんですね。