中国革命

千隻だか一万隻の漁船が、尖閣諸島に来るそうだが、中国政府もその漁船を守る、とか言っているそうだ。
尖閣諸島に対する中国政府側のメッセージが「愛国無罪」なら、なにをやってもいい、と中国国民が受け取ったことで、中国各地のデモは、過激さを増している。
特に、SNSの普及が、こういったデモへの呼び掛けの拡散力を強めているように思われる。
しかし、中国国民の反応は、反日というより、

  • 反政府

の方が、内心においては強いように見える。それは、中国政府が、反日「だったら」デモを「許す」という態度を示しているところから、

  • そこを入口

として、自分たちの「表現」を始めているように見える。
デモにおいて、毛沢東の肖像が掲げられていたが、その意味は言うまでもなく、文化大革命であり、つまりは、その頃は、貧しかろうが「平等」だった、という意図がある。
そういう意味で、これは、もう一つの文化大革命の再来のようさえ見えなくもない。
やはり、中国国内の「景気」の停滞もあり、格差の拡大、国民の不満が高まっている中で、

  • 中国政府のメッセージを、反日という表向きさえ掲げれば、「愛国無罪」ならなにをやってもいい、と中国国民が受け取った

というのは、それなりに、行くところまで行くんじゃないのか、とも受け取れる。
しかし、この事態を、確信犯的に引き起こしたのは、石原東京都知事の、ナルシシズム的パフォーマンスだったことは、強調されるべきだろう。
そもそも、石原は、戦後憲法を否定する、戦前復古派なわけで、むしろ、早く戦前回帰して、もう一度、中国を日本の意のままにしたい(従わせたい)一心の「老人」なわけだろう。彼は、「そのため」になるなら、あらゆる「混乱」を引き起こし、ヒトラーのように、自分が国政に万雷の喝采をもって迎えられることを夢見る、幼稚な

  • 国家扇動家

なわけで、むしろ彼にしてみれば、今の事態は、「愉快犯」的なまでに確信犯的なわけだ。この事態で、どれだけ日本企業が中国国内で厳しい立場に追い込まれようと、自分の国内的なポピュリズム的地位さえ確保できれば、なんでもいい、わけで、彼が政治の場にい続ける限り、こういった「やんちゃ」を続けて、ろくに世の中のことを分かっていない、ジジババのベランメエな人気をつなぎとめるのだろう orz。
こういった、困った、戦中老人が早く隠居してくれない限り、日本の次の時代は来ないと思うんですが、困ったことに、それと一緒に、日本の老人人口も同じ選挙民として増えますからね ...。