悪は、どういう形で存在するのか?

カール・シュミットは政治とは、敵と味方を「区別」することと定義した。これはどういうことかというと、ようするに

  • 内と外

ということなのである。つまり、これは

  • 国境

のことと言ってもいい。なにか気づかないか? 中田先生の言う「領域国民国家」に対応しているわけである。

中田 私は世の中に「悪い人間」はいないと思っています。ここで言う悪い人間とは「自分にとってなんの得もないのに人の不幸を望む」人間のことで、そういう人間は実際にはあまりいないのです。自分の利益のために他人が多少不幸になってもかまわない、と考える人はいるでしょうが、私はこれを悪人とは思いません。私自身もそうですし、人間なら誰でも、自分がいちばんかわいいのは当たり前だからです。
多分、プーチンもアサドも個人的に会ってみれば悪い人ではないと思います。基本的にこの本で取り上げられている「悪」やそれに伴う政治的暴力の犠牲は、領域国民国家というシステム、法人概念などへの偶像崇拝によって生まれていますから、属人的に善悪を考えても仕方ありません。

しかし、

  • 「自分にとってなんの得もないのに人の不幸を望む」人間

とは、まさに「官僚主義」なのではないか。つまり、「御用学者」のことなわけである。彼らは「立場」によって、党派的に生きているのであって、つまりは

  • 内と外

なわけであろう。彼ら「官僚」であり、「エリート」の「友」とは誰か? それは、同じ「エリート」のことである。それは誰か? これは逆に考えてみればいい。エリートでない人とは、「大衆」のことだと分かる。つまり、大衆でない人が、彼らの「友」となる。
大衆とは、国家が生き延びるための「手段」のことである。大衆から税金をむしりとることによって、国家は生き延びる。だとするなら、いかに国民をだまくらかして、税金を大量にむしりとるかが国家の課題となる。
「エリート」はグルになって、大衆から、さまざまな「権利」をむしりとろうとする。「エリート」と「富裕階級」は同値であり、ようするに、お金持ちが今以上に裕福になりたかったら、なんとしてでも大衆を

  • だまくらして

消費税増税が、国民にとって「しょうがない」と思わせなければならない。そうしなければ、

  • お金持ち

の財布から、お金を国家によってむしりとられてしまう。これは、

なのである。富裕階級と貧困階級との。まさに、消費税は一里塚であって、この一線を越えられたとき、日本の終わりの始まりとなる。御用学者は、大衆を国家に「売る」連中である。舌先三寸で、大衆を煙にまいて、国家の意のままに操ろうとする連中である。そういったステマ行為によって、自民党などの工作員として、国家のお金にむしゃぶりつこうとする。
エリートとは、国家の「寄生虫」である。国家が大衆から、税金をだまくらかして、むしゃぶりつくすなら、エリートは、その国家の走狗となって働くことによって、そのあぶく銭にありつこうという連中である。彼らはそういう意味で、大衆を「だます」ことによって、自らのその富裕階層としての収入を維持しているのであって、そういう意味で、彼ら

  • エリート=富裕階級

  • 大衆=貧困階級

なのだ。

これからのビジネスパーソンは、スキルを磨いて「プロ」になるしかなく、全員がいままでの正社員のような働き方をするのは「もう全然ムリ」だという見方を示している。

「会社に入れば年金支給開始まで面倒を見てもらえたのは、たまたま恵まれた一部の方だったというだけ。皆でこれを目指し、企業に強制しようとすると、企業は海外に拠点を移して失業者が増えるだけです」

そのような厳しい実力主義の世界を提示する一方で、城氏は「多くの人が安心できる時代にあった政策やセーフティネットを作るべきだ」と主張する。たとえば病気や介護で離職した際でも復活できる「ブランクが問題にならない、流動的な労働市場を実現する政策」がいいのではと提案した。
城繁幸、やまもといちろう、宮台真司が「非正規格差がカワイソウなら、正社員の待遇下げろ」で一致 | ガジェット通信 GetNews

この対談。宮台真司さんがでてるんだw じゃあ、この発言にも賛成なんだね。宮台は、橋爪大三郎を兄弟子としているとか言ってたけど、ようするに、消費税増税派の、財務省の御用学者なんだね。
私は、日本が生き残る道は、日本の企業が雇用を維持することにしかないと思っている。そして、今でも必死で企業は雇用を維持しているんじゃないだろうか。
ようするに、上記の対談で宮台さんが言っているのは

  • 日本全体で、企業の労働者への「支出」を減らすべきだ

というわけであろう。そうすれば、日本の企業の支出が減るから、それだけ、国家は企業から税金をまきあげられるわけで、

  • 国家の国力を維持できる

というわけであろう。そういえば、宮台さんは左翼じゃないらしいしね。自分で、videonews.com で言っていたわけで、こういう、

  • 労働者の「収入」を、<国家のため>に減らそう

と言う連中を、私は「御用学者」と言っているわけである。そういうことを言うことで、大衆をだまくらかすことで、自分が国家のあぶく銭にあずかろう、というわけであろうw
日本の労働者に、たっぷりと賃金を払うことに反対な企業は、今すぐ、日本から出ていってくれないかな。というか、早く出ていけよ。宮台、早く日本から出ていけ。こいつ、アメリカの大学の教授になればいいじゃないか。なんで、日本の学者なんかやってるんだろうね。社会学って、アメリカとかドイツの学問じゃないのか。なんで、日本にいるんだろう?

中田 そもそもムスリムは「世界市民」的なものですから。国の概念とかあまりないんですけれど......。
内藤 ムスリムのほうがよっぽど世界市民的。最初か領域国民国家のちまちました枠組みの中でなにかをしようと思っていない。
イスラームとの講和 文明の共存をめざして (集英社新書)

よくよく考えると、宮台真司さんとか東浩紀さんとか、本当の心の底では、何を考えているんだろうね。怖いね。
そもそも、私のような人間にとって、自分が左翼でないと自称する

って、心の底で、一体、何を考えているのかな、って怖くなるんですよね。どんな恐しいことを考えているんだろう。こういう人たちに、だまされないようにしないと...。