適菜収『ミシマの警告』

それにしても、安倍首相っていうのは、本当に、この日本を滅ぼす結果を招きかねない「バカ」なんじゃないのかと思わせる事態が、ここ何日か続いているわけであるが。

首相は米ウォールストリート・ジャーナルに対し「外為市場で恣意的な介入は控えるべきだ」と述べた。輸出で有利になるよう自国通貨を切り下げる「通貨安競争」は「断じて避けなければいけない」とも語った。
円急伸、一時１０９円台 安倍首相が介入に慎重姿勢 - 産経ニュース

これ、完全に、ＷＳＪの記者の誘導尋問に、簡単にひっかかっているわけでしょう。この程度の質問さえもかわせない。頭が悪すぎないか。
国民の中にも、リフレ派や、そうでない人やといることは分かっているけど、安倍首相が第二期安倍政権で行ってきた政策はリフレ政策なんでしょ？　それを、こんな簡単に「言質を取られ」ているわけですけど、こんな程度の人間でいいんですか？
こういう頭の悪い奴に、いつまでも、総理大臣の座にいさせて、本当に、いいんですかね？
イスラエルでＩＳを挑発するようなことをして、ＴＰＰでグローバル企業に日本を売り渡すようなことをして、そして、ついには、自らが唯一、なにかをやったと誇れるはずの、リフレ政策と、まったく反対の立場を宣言するという、

• 言質（げんち）

をとられる、こんな「おつむのおわるい」総理は、日本を滅ぼす「国辱」なのであって、あーあ。いいとこのボンボンは、自分が何が悪いか、それすらも分かっていない。こんな奴を神輿に担いだ連中には、連帯責任をとってもらうしかないであろう。

適菜　保守が近代主義のアンチテーゼであるとするならば、安倍はそれ以前の問題です。例えば、安倍は憲法を改正して一院制や道州制を導入すると言っています。首相公選制を唱えるおおさか維新の会とも改憲で協力すると。アホすぎて批判する気にもなれない。ネトウヨも左翼も９条がどうしたこうしたとそこにしか注目しませんが、安倍の改憲は国の根幹を破壊する極めて危険なものであることを理解したほうがいい。
結局、安倍政権は民主党政権の一番危険な部分を引き継ぎ、加速させているだけ。デフレ下における消費税増税、ＴＰＰ、移民政策、農協に対する攻撃、「女性の活躍」という名の家族制度の解体もそうですね。
安倍政権を最も批判しなければならないのは本来保守や改憲派のはずですが、すでにわが国には保守などほとんど存在せず、お花畑で暮らしている自称保守が安倍に声援を送っているわけです。民主党の売国政策は批判しても、安倍が同じことをやれば絶賛する。安倍政権や自民党の不祥事が続けば、某新聞が「民主党だって同じことをやっていた」と書く。メディアた完全に狂っている。「安倍政権は民主党政権よりマシだ」と言う人もいますが、政策実行能力がない民主党のほうが安倍政権よりマシでした。
（「安倍晋三は「保守」ではない」」）

月刊日本 2016年 04 月号 [雑誌]

よく分からないんだけど、本当に次の参議院の選挙って、自民党と公明党と、おおさか維新が「勝つ」のかな。一体、どこの誰がそう思っているのだろうか。そもそも、自民党はＴＰＰ推進で、本当に農村票をもらえると思っているのかな。
バカなんじゃないだろうか。
確かに、上記の指摘は鋭くて、ネットの自民党工作員は、安倍政権ホルホルの、マンセー安倍だから、

• 民主党の売国政策は批判しても、安倍が同じことをやれば絶賛する

ってわけでしょう。まあ、この指摘が全てだよね。
今の日本は、安倍が民主党政権と同じことをやると「絶賛」なんだよね。ようするに、安倍マンセーなわけよ。
独裁者安倍。
ただ、掲題の人の言っていることも、相当おかしいと私は思いますけどね。
あのさあ。もう、いい加減、保守だとか革新だとかリベラルだとかサヨクだとか、そういった、

• 知識人ジャーゴン

って、どうでもいいんだよね。単純に、お前の言っていることは、「つじつま」があってねえだろ、理屈が通らねえだろ、って言っているんであって、そういった最低限のことをちゃんとやってから、人前で何かを話せ、って言っているわけでしょう。

配偶者控除の縮小・廃止の検討は公約違反だし、それ以前に、戦後の自民党のマシな部分（家族制度の護持）を根こそぎひっくり返すような暴挙である。出生率を上げたいなら、逆に、子育てをする専業主婦の控除枠を拡大し、「社会進出」を止めるべきではないか。
外国人メイドに子育てをさせ、主婦が外に働きにでなければ生活できないような世の中にしないために努力するのが政治家の仕事でしょう。反対のことを政府主導で率先してやっているのだから話にならない。

あーあ。
こういうことを言っているオッサンが、自分を「保守」とか言っているわけか。この本もそうだけど、三島由紀夫って、いいとこのボンボンでしょ。どうせ、専業主婦の家に生まれたんでしょうね。
すごいよね。今の時代に、ここまで、公然と

• 女性差別主義

を公言している人も始めて見たよ。女性が働くのは「当たり前」なんじゃないですかね。それは、男性が働くのが「当たり前」なのと同じように、女性もそうだろう、ということなわけでしょう。そうじゃない、って言うんだ、このオッサン。
そりゃあ、オッサンは「男」だからね。それが「当然」だと思っても、男である自分が

• 不利

になることはないからねｗ　なんだろうね。専業主婦が当たり前って言っているってことは、このオッサンも専業主婦に育てられたんだろうね。こういうマザコン知識人が滅びないと、日本も変わらないんだろうね。
オッサンのマザコンは「伝統」なんですかねｗ　そもそも、日本の専業主婦のどこが伝統だよ。そんなの、江戸時代の武士の一部がそうだったというだけだろ。
日本のエリートは、専業主婦に育てられたマザコン・エリートなわけで、すべからく、女に高等教育は必要ない。家の中で

• 僕（＝ぼく）

を育てていてくれればいいｗ
おそらく、このオッサンが「反知性主義」とか「Ｂ級」とか言って、差別している大衆と差をつけるために、このオッサンが推薦する文学や哲学って、みんな、専業主婦小説なんでしょうね。専業主婦に育てられた男の哲学者の書いた駄文。それって、ようするに、このオッサンのオナニーのオカズでしかないんじゃないの？　自分の自意識を守ってくれる

• ママ

にオナニーを手伝ってもらって、ホモ同士でつるんで、女性を差別することで、「共感」しあって、男同士の「仲間」でウケるってわけですか。

誤解している人もしますが、福沢は西欧かぶれの啓蒙主義者ではありません。近代化、西欧化の問題と対峙するために、近代の本質をつかまなければならないと説いたのだ。
そのための武器が「学問」であり「人民独立の気力」である。

あーあ。このオッサンも、福沢諭吉主義者ですか。福沢諭吉は日本社会の病巣に深く食い込んでいますねえ...。

ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒 (講談社+α新書)