小林節「嘘だらけ・櫻井よしこの憲法論」

日本の、いわゆる、保守系雑誌を中心として、不思議な放言を放ち続けている連中が気持ち悪いのは、その主張が、たんに「間違っている」だけでなく、その間違いをなぜか、いつまでも訂正しないどころか、もう死ぬまで、その間違いで

  • 押し通す

つもりで、なぜかがんばっちゃっているところにあるのであろう。

小林 もともと民主主義の基本は、正しい情報に基づいて国民が国家の方向性を判断するということです。しかし私に言わせると、安倍政権は嘘キャンペーンを張って、国民を騙しています。そのことで櫻井さんが大きな役割を果たしている。美人で、経歴が良くて、表現力もあるから、一般国民はコロッと行ってしまう。このままでは安倍政権や櫻井さんの嘘に騙されて、国民が判断を誤りかねない状況です。
私の経験から言うと、櫻井さんは覚悟したように嘘を発信する人です。たとえば私と櫻井さんは日本青年会議所のパネルディスカッションで一緒に登壇したことがあります。そこで櫻井さんは「日本国憲法には、『権利』は19か所、『自由』は6か所も出てくるのに、『責任』や『義務』は3か所ずつしか出てこない。明らかに権利と義務のバランスが崩れている。そのせいで日本人は個人主義的になり、バラバラになってしまった」というようなことを言うわけです。
それに対して私は、「櫻井さんの主張は間違っています。法律には総論と各論があり、総論は全ての各論に適用されます。日本国憲法では、『公共の福祉』を定めた憲法12条と13条が総論として、ちゃんと各条が認めた個々の人権全てに制限を加えています。そもそも憲法は国民の権利を認めて、国家に義務を課すものです。しかし納税、勤労、教育は国家存続に必要不可欠なので、憲法は国の主の責任として例外的にこの三つの義務を国民に課しているだけです。19個の権利に対応する19個の義務を課せばバランスがとれるという話ではありません」ときっぱり指摘しました。
そうしたら櫻井さんは顔面蒼白になって、それから目線が全く合わなくなり、その日は挨拶もせずに帰っていった。しかし、その後も櫻井さんは日本国憲法を論じる際には必ずと言っていい程この話を繰り返している。櫻井さんは私の友人に「私は専門分野のないのが弱みなのよね......」とコンプレックスを明かしたそうです。それなら黙っていればいいのに、専門知識を持たずに専門知識の必要な憲法を語るから、こういう間違いを犯すのです。

まあ、いまさら言うまでもなく、この櫻井っていう、おばちゃんは、エア御用として、安倍政権の提灯持ちをしているわけだが、上記のような威勢のいいことを言っておいて、たんに、ファクトとして間違っていると、憲法学者に指摘されたら

  • 逆ギレ

しちゃったんだね。ようするに、間違ったことを言っておいて、訂正しないし、自分のプライドが訂正することを自分に許せないわけでしょう。小林先生にダメ出しさせれ、もう、小林先生とは目を合わせられない。彼のいないところでは、同じことを繰り返し言い続ける。
普通に考えて、一般の人の感覚として、なにかがおかしいよね。
どうして、桜井っていう人は、こうやって、間違ったことを、いつまでも訂正しないで、同じことを言い続けられているのだろうか。なぜ、回りは訂正しないのだろうか。
ここに、ようするに、出版業界の悪習が関係している印象を受けるわけである。
つまり、出版関係の人にとってみれば、作家は「金の成る木」なんだね。だから、絶対に守るわけでしょう。つまり、作家批判はタブーなのだ。もしも間違いを認めたら、出版を取り止めにしなければならない。そうしたら、出版社は大損害になる。
ようするに、電波芸人なわけである。
保守系の雑誌を本屋で見かけて、あれを恥かしいと思わない日本人って、どうかしているであろう。
あんなものを書いて、自分を日本人だとか言っているって、日本人に対して、本当に失礼ではないか。
まあ、エア御用の電波は、そんなもんだとして、最低限、

  • 事実

は訂正するべきなんじゃないか。そして、お前が書いた、嘘だらけの駄文は今すぐに、出版差し止めであろう。
そんなふうに思っていたら、開沼博という、東浩紀さんの福島ダークツーリズムに関わっていた社会学者が、国の御用学者になっていると思っていたら、以下のような、電波をとばしているわけですが、まあ、完全な御用学者ですよねw

開沼博(以下、開沼) 「不安寄り添いムラ」は、メディアが定期供給するニセ科学言説資源を利用して生き延びていますから、それがなければここまで状況は悪化していなかったでしょうね。
漫画「美味しんぼ」をはじめ、一部の週刊誌やテレビ番組などさまざまな媒体が、ニセ科学、デマを再生産して利益を得てきましたが、ムラの中で流通する言葉は社会全体から見ればごくごく少数の言説をかき集めただけ。甲状腺がんの問題もよく話題になりますが、「福島で甲状腺がんが多発している」と論文にしている専門家は、岡山大学の津田敏秀さん以外に目立つ人はいない。その論文も出た瞬間、専門家コミュニティーからフルボッコで瞬殺されています。
この構造を把握していない人たちを利用する「支援者」や自称科学者たち。大手メディアも、普段のクセで両論併記をして、まともな専門家と同じ分量を割くから、50対50の論争なのかと勘違いする人が出てくる。
放射能と子宮頸がんワクチン カルト化からママを救う 対談 開沼博×村中璃子(後篇) WEDGE Infinity(ウェッジ)

これを見て、開沼博を、まともな学者として扱う人って、どれだけいるのだろうか? こんな奴をまともな言論人として発表の場を与えるのは、原発推進雑誌のウェッジと、東浩紀さんの福島ダークツーリズム雑誌くらいなのであろう。
しかし、こんな彼も、何冊か、一般向けの本を書いているわけで、出版社サイドからしてみたら、

  • 批判はタブー

なのであろうw 恐しい。

2013年5月15日、田原総一朗津田大介が開催した勉強会に参加した。この勉強会には、自民党小泉進次郎議員、Change.orgのハリス鈴木絵美、湯浅誠乙武洋匡駒崎弘樹と共に参加している。なお、この勉強会は今後も継続する予定。
また、経済産業省資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会原子力小委員会委員(2014-)など、原発再稼働推進を立場とするセクションにも身を置きながら、福島の原発事故復興に取り組む姿勢を見せている。
2015年12月20日には、講師に櫻井よしこらを招いた「『いまこそ双葉がひとつになるとき!』]と題する講演会(主催:特定非営利活動法人ハッピーロードネット)のパネルディスカッションのコーディネーターをつとめるなど、一部に帰還困難地域を含む福島県内への積極的帰還をサポートする役割を果たしている。
開沼博 - Wikipedia

開沼って、もろ、原発再稼動推進の、国の審議会のメンバーなわけでしょう。もう、完全な原子力村のお金で、飯を食べていくことを選んでいる人間なわけでしょう。しかも、田原総一朗津田大介乙武洋匡と関係しているのか(ようするに、東浩紀さんの福島ダークツーリズム人脈ってわけですかw)あと、まるで、ネタででもあるかのように、櫻井よしことまで繋がるというわけで...。

月刊日本 2016年 04 月号 [雑誌]

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