都知事選を「男vs女」にするな

小池百合子は、日本会議国会議員懇談会の副会長であるだけでなく、J-NSC自民党ネットサポーターズクラブ)の監督責任者だという。あまり注目されていないが、後者は非常に危険である。電通とタッグをくみ、日本中のネトウヨをたばね、ネット上で「工作活動」をやってきた彼らの

  • 元締め

が小池だという事実は、相当に彼らが「工作活動」において、練度を上げている集団だ、ということを意味する。
今ネット上で、小池支持を主張している集団は、相当に注意してかからなければならない。小池は選挙のプロであるだけでなく、ネットを使った「デマ」の扇動者の元締めだ、ということをよく理解しなければならない(むしろ、鳥越側は、この「恐しさ」をもっと、小池の「攻撃材料」にしなければならない)。
小池の「戦略」は非常に明確で、鳥越を、電通を介して、週刊文春週刊新潮に「女性スキャンダル」を書かせて、新聞に、扇情的な週刊文春週刊新潮の一行「広告」を載せて、日本中の大手新聞を読む日本人の頭に、その一行「広告」の

  • スキャンダラスさ

に女の敵、道徳の破壊者を印象付けさせ、嫌悪感を抱かせる。他方、自分は増田、鳥越といった「男たち」と戦っている「女性戦士」を印象づけ、さまざまな行間から、一見、それと分からないような暗喩的な手法で

  • (東京中の女性たち、女の私を)助けて

といった「デンパ=信号」を流し続け、この「デンパ」をキャッチした日本の女性たちに投票の「動機」を与える。
この小池の「戦略」に対抗するのに、非常に重要なのは、鳥越陣営の側が、

  • 良識的な女性は鳥越を支持している

ということを明確にすることにしかないであろう。そういう意味で、上野千鶴子が鳥越の応援演説を行ったことは非常に重要だ(上野はナイーブに応援理由を主張しているだけでなく、、小池のこういった「イメージ戦略」がいかに日本の健全な「民主主義」を破壊する危険な手法であるかの注意喚起を行うべきなのだろう。学者なんだから)。というか、彼女だけでなく、より多くの女性の支持が鳥越側にあるということを

しなければならない。そうすることで、始めて、東京の女性たちに「あれ? 小池を<女の側>と言うのは違うんじゃないか?」という内省を促せる。これができない限り、小池の戦略に太刀打ちできないであろう。しかし、そのための最大の難関は週刊文春週刊新潮の記事だと思われる。この難関を乗り越えて、どれだけの女性たちが鳥越に明確な「支持」を表明できるのか。
残りの投票日までは、東京の良識であり、理性が問われる期間となるであろう...。
(「見える化」ということでは、これこそ、新聞広告なのだが、週刊誌の一行女性スキャンダルをくつがえせるインパクトのあるものってなんだろうねえw 小池&電通の「戦略」が今のところ、一枚上手となるのだろうか。こんな卑劣な手段で東京の命運を決められるような社会ではあってはならないと思うんですけどね。)