TPP賛成の悪魔

さて。TPP法案が衆議院を与党の強行採決で通過したそうで。ところが、これについて、ネット上でつぶやいている人が、ほんとうに少ない。ニュースでもほとんどやっていないし、なんなのかな、と思ってしまう。
ようするに、こういうことなんだよね。
少し前まで、世界は共産主義がどうこうとかで、中国だ、ソ連だ、と問題にしていた。しかし、どうだろう。なぜ、中国やソ連が問題にされたのか。それは、彼らの徹底した「秘密主義」が関係していた。
しかし、そう言われると変な気分になってくる。
なぜなら、TPPを決定的に特徴づけているのはその「秘密主義」だからだ。ようするにどういうことか。世界は、共産主義である中国やソ連から、

  • 巨大資本やお金持ち資本家

に変わっただけ、ということなのだ。政治家はそういった巨大資本が恵んでくれる「ロビーイング資金」に目がない。それらのお金を手に入れるためなら、どんな国民を裏切ることもやる。
それは大手マスコミも同じ。経団連も同じ。この辺りは、みんな「グル」になっているわけで、テレビをつけたって、連日、豊洲市場の話ばっかりやっていて、TPPなんてまったく語られない。
しかし、驚くべきことに、TPPはほとんど情報公開がされていない。国民はその内容を知らないのに、「賛成」をさせられている。実際に。TPPが成立したとき、どんな「悲惨」な結末が待っていようとも、そもそも「情報」をだれも知らないのだから、恐しいものである。
世界はまさに、1%対99%で、巨大資本によって、国家なんていう「田舎組織」は乗っ取られてしまった。巨大資本が国家を支配しているのだが、そもそも、「どのように」支配しているのかを、国民が知る方法がない。国家が作る一切の法律は今後

  • 秘密

にされる。おそらく、憲法自体も近日中に「黒塗り」になるであろうw もはや、時代は「国民主権」ではない。「巨大資本主権」となり、そもそも、国民は国家がなにを行っているのかを知る手段を失う。
しかし、である。
そもそも、これこそが「共産主義」であり、ソ連であり中国であったのではないか。なんのことはない。国家は、共産主義の支配から、巨大資本とお金持ち資本家の「支配」に代わっただけで、ナチスユダヤ人大虐殺も、スターリンの大虐殺も、

  • 巨大資本とお金持ち資本家

による「大虐殺」に代わるだけで、一つだけ変わらないのが、その一切が「秘密」にされる、というところなのだ...。