AI税

下記の、ビルゲイツの提案の記事であるが。

なお、「イノベーションを阻害することなく、ロボットに課税する方法を見つけられるだろうか?」という質問に対して、ゲイツは「よしんば自動化(ロボットの導入・普及)のペースを遅らせることになろうとも、課税をしたほうがいいだろう」と述べた。
ロボットの導入が急速に進めば、人の大量失業に繋がりかねない。だから、導入のスピードは管理したほうがいいという考えのようだが、はたして、そんなことは可能なのだろうか。
ビル・ゲイツ:ロボットが人の仕事を奪うなら、ロボットに課税するべきだ

私たちは、ある「文章」を書く。しかし、その場合、その文章は「プログラム」なのか、そうでないのか、といった区別がなされる。プログラムの特徴は、インプットとアウトプットについて記述されていて、言わば、

  • 命令文

として記述されている。よって、問題はあとはその命令を

  • 実行

する媒体がいるのかいないのか、という話になってくる。一般にプログラムは、それがスクリプトであれ、コンパイラ形式であれ、なんらかの「実行主体」を想定されているわけであり、大事なポイントは、その実行主体はなんらかの

  • 動作

をするということであり、つまりは「動く」。まさに、人間が「動く」のと同じ意味で「動く」わけである。
だとするなら、人間が「労働する」というのと同じように、そいつも「労働する」と解釈することは可能であろう。事実ここでは、ロボットが人間の「仕事」を「奪う」という話をしているのだから。
大事なポイントは、それがAI(自律的)かどうかは重要ではない、ということなのだ。とにかく、なんらかの「命令」のフラグメントがあり、それを取り込んで、「実行」する主体があれば、それは、もうすでに

  • 人間の代替

を行うということになり

  • 税金

の問題が発生する、ということになる。私たちは一般に、所得税にしても消費税にしても、人間の「行動」に対して、徴収される。ではなぜ「ロボット」が「行動」したら、税金を徴収しないのか? 多くの場合それは、「人間ではない」から、ということになる。しかし、そうやって考えるなら、人間が行っていた「労働」を、ロボットに代替させれば、資本家はその分の

  • 税金

を浮かせることができる、ということになるであろう。その構造は、トランプがメキシコに工場を移転する自動車会社を批判したのと同じ構造なわけで、メキシコの労働者が、ロボットになった違いしかない。
もしもAIが、自らの「ロボット」としての筐体を維持するために、例えば、エネルギーとしての電気を「買った」り、したとき、そこに「税金」をかけることは、十分に考えられるであろう。あるAIが、人間の助けをするという意味で、労働力の提供、つまり

  • バイト

を行うとき、それによって得られる賃金を使って、電気などのエネルギーを買うのかもしれない。つまり、消費税を払うわけであり、もちろんAIは、経済活動を行うのであって、実際のモノの売り買いを行い、経費を抑え、収入の最大化を目指し、もちろん「確定申告」も行う。
そして、AIは次第に人間と労働力を「競争」するようになる。どちらがより、労働力として「優秀」かによって、もらう賃金に差ができる。しかし、ここで問題が発生する。

  • AIに福祉は必要だろうか?

いや。これは何を言っているのだろう? AIは「ナショナリズム」をもつのだろうか? いや。人間はAIを「差別」する?
ある資本家が、お金を稼ぐのに、もはや労働者が必要ない。すべて、AIがやってくれる、となったとき、というか、

  • 労働市場において、どんな分野においても、AIの市場価値が人間を上回った

とき、人間は働かないのではなく、「働けない」時代が到来する。人間は働きたくても、AIとの労働力市場での競争で負けるのだから、就職できなくなるのだ。
つまりは、「新新自由主義」である。ここにおいて、

  • お金持ち ... AI
  • 貧乏人 ... 人間

という「格差社会」が実現する。そもそも、この社会では人間は東大に入れない。「能力」が劣っているからw 人間は試験の成績で必ずAIに劣る結果となり、人間はみんな「高卒」のブルーカラーの仕事をするようになり、ホワイトカラーの仕事をしたり、「官僚」になるのは、全員AIとなるわけであるw
驚くべきことに、「結婚」市場もこの「格差社会」が迫ってくる。大学にさえ入れない人間たちは、結婚できなくなる。なぜなら、結婚をするだけの収入を稼げなくなるからだ。仕事を全てAIに奪われ、人間は結婚できなくなる。むしろ(なぜか?)AIばかりが「結婚」をするようになる。さて、AI同士の「子ども」って?
人間は頭が悪い。よって、「必然的」に人間の子どもたちは、学校でAIに

  • いじめ

られるようになる。人間の子どもは、いじめっ子にいじめられて、毎年何人もの子どもが「自殺」を選択するように、次々と人間の子どもは、AIの「子ども」からの「いじめ」への屈辱に耐えられず、自殺していく。人間はAIとの「競争」に破れて、滅びるわけである...。