アニメ「色づく世界の明日から」の違和感

まあ、あまり、最終話を終えていないアニメについて、なんらかの評価を行うようなことはやりたくはないのだが、それにしても、アニメ「色づく世界の明日から」は、おかしくないだろうか? 見ていると、どうしても、いろいろと違和感が湧いてくる。

  • 琥珀(こはく)によって、60年前の過去、琥珀が高校生の時代に飛ばされた瞳美(ひとみ)を、琥珀の母とおばあちゃんが、居候させる、と決めたのはいいとして、なぜ、そんなに急いで瞳美(ひとみ)を高校に通わせる? 明らかに、この過去の世界に慣れるための、「リハビリ」がいるんじゃないか? また、彼女は「未来」を知っているのだから、このことについて、まったく「触れない」というのも、異常なんじゃないか? あと、戸籍もないのに、学校に通えるのか?
  • 自分の部屋に不法侵入した、瞳美を唯翔(ゆいと)がその理由を問いただして、それが「魔法」によるものだったことを聞き出すまではいい。しかし、なんでそれで終わりなのだ? なぜ瞳美が困っているかもしれないとか、なにか手助けしてあげなければならないとか、考えないのだ?
  • 唯翔は、瞳美が、基本的には「色盲」であることを彼女から聞いているのに(しかも、誰にも言わないでくれ、と言われているくらいなのに)、なぜ彼女が、いろいろと「困って」いるかもしれないと考えて、相談に乗ろうとしないのだ? あと、彼女は唯翔の絵に対してだけ「色」が見える、と言っているのだろう。つまり、その絵は彼女の色盲の「治療」に役に立つかもしれないことが分かったわけであるのに、なぜ、そんな彼女のために、その絵を貸してやるなど、話をもちかけないのだ?

うーん。
おそらく、このアニメは、瞳美と琥珀の関係にこそ「本質」があって、ストーリーは、実質、第4話から、本格的に動き始める、ということなのであろう。っていうか、この「無茶ぶり」感は、なんなんだろうな...。