消費税に逆進性があるは「嘘」?

アメリカの民主党が、

  • 左翼ではない

ことは自明なわけで、なぜなら、ハリウッドの「お金持ち」たちが、こぞって賛意を示しているのだから、こんな「お金持ち」たちが左翼なわけがない、というわけで、彼らをなんと言うかというと

  • リベラル

と呼ぶらしい。もちろん、これに対抗する共和党のトップが、トランプである現在の政治状況を考えれば、「トランプよりまし」の一点において、アメリカの左翼は民主党を応援するのだろうが、なんと、また、ヒラリー・クリントンが再選を目指して、大統領候補に立候補するのだそうであるw
アメリカの闇は深い...。
いっそのこと、アメリカの共和党は、バーニー・サンダース、または、彼の後継者的な若手に大統領候補を禅譲できないものなのかな、と思わなくはないけど、そういえば、ツイッターで、東浩紀先生は、執拗なまでに、バーニー・サンダースを dis っていたよね。さすが、プチ・ブルジョア哲学者w。
そういえば、videonews.com は、いい加減

  • 消費税礼讃キャンペーン

をやんないのかな? 以前みたいにw 社会学者の宮台真司先生が消費税大賛成なのは、まあ、直接そうは語ってなくても、行間からにじみでているのは、videonews.com の番組の過去の構成を見れば歴然なわけで、宮台先生の兄弟子の橋爪大三郎と、経済学者の小林慶一郎は共著で

  • 消費税35%

を提案して、もはや日本はまったなしで、そうしないと、今にも奈落に落ちてしまう、とでも言い出しそうな勢いで、読者を脅していたわけですし。
というか、自民党も元民主党も、消費税が「大好き」なわけでしてねw
彼らの提灯持ちをしたい、こういった番組が、そういった姿勢を貫くのは、訳がないわけじゃない、と。
日本の税金は安い? それは、保険や年金を加えて計算しているのだろうか?
宮台先生の「オハコ」である、所得税法人税を上げたら、日本からお金持ちや上場企業が「逃げちゃう」、だから、所得税法人税は上げられないから、背に腹は代えられないので、消費税を上げざるをえない、というのも、いや。別に、世田谷区のお金持ちが、日本からいなくなっても、なんの痛痒もないんだけど、としか思わないわけで、ようするに、なんとかして、プチ・ブルジョアは、日本の貧乏人の税金を上げて、お金持ちの税金を下げたいんだね。手を代え品を代え、次々と、大衆を

  • だまくらかす

ためのレトリックを駆使して、恐しいね。悪魔だね。怖いよ。
そういえば、以前は、videonews.com で常連のように出演していた、小黒一正さんは、以下の2012年の記事で、消費税に逆進性は「存在しない」と主張している:

消費増税を巡っては、1)低所得層ほど消費税の負担が重いとされる「逆進性」、(中略)、などが議論されることが多い。
このうち、1)は見かけ上の問題にすぎない。生涯を通じて見れば、「逆進性」は基本的に存在しない。家計間での遺産・贈与の移転が少ない経済では、「消費税=比例賃金税」という関係式が成立するからだ。比例賃金税は、労働所得の多寡を問わず、労働所得に対して同じ比率で課す税金のこと。すなわち「逆進性」は存在しない。
これは、遺産・贈与を受け取ることのない個人の生涯消費計画(予算制約式)を考えると簡単に理解できる。
消費税に「逆進性」は存在しない:日経ビジネスオンライン

なかなか興味深いレトリックではあるが、以下の赤旗の記事では、これを大竹文雄教授の説として論評している:

消費税の逆進性の根源には、消費する時点で勤労所得には根こそぎ課税して、消費されない資本所得(利潤、利子、配当など)にはまったく課税しないという不公平なしくみがあります。これこそ大衆課税としての消費税の階級的本性です。
経済時評/消費税に“新説” 逆進性ない?

嗤ってしまうが、上記の小黒先生の説は、彼自身が「条件文」として断っている

  • 遺産・贈与を受け取ることのない個人

という「絶対にお金持ちなら、ありえない」仮定によって成立していた、というのが驚くべきレトリックだったわけであろう。恐しいね、学者って。
例えば、以下の記事では、この事情をもう少し丁寧に説明してくれている:

ただし、高所得者は貯蓄性向が高く、金融資産や不動産を、子に相続させることがある。それには消費税がかからない。
消費税は低所得者に不利か?「逆進的」という誤解を解く

まあ、なんだ。お金持ちのジジやババが、そんだけ貯めたお金をどうすんのかといえば、子どもに

  • 贈与

したり、間接的に、孫の

  • 教育費

に使われることを

  • 生きがい

にしているわけだよね。だから、お金持ちと貧乏人では、圧倒的に子どもの教育環境の「格差」が固定する。
あのさ。
消費税に怒っているのは、こういうレベルの話なんであって、プチ・ブルジョア

  • 富裕階層は大学に行けて、貧困階層は大学進学を「あきらめる」

そういう社会を

  • しょうがない

と考えることが「リベラル倫理」だと思っているなら、それは、アメリカ民主党的「リベラル=ハリウッドの富裕層の正義」ではあっても、「左翼」ではないってわけ:

ここで注意が必要なのは、この公平性は比例的であることが担保されえることではないということだ。私は、この文章の冒頭に、何をもって公平とするかは人によって考え方、感じ方が違う、と書いた。多くの人が口にする、消費税が逆進的だという批判、不満の正体は、実は "累進的ではないということ" にあるのではないか。つまり、高額所得者の負担率が高くならないことへの不満である。そうならば、消費税はそういう性質を持たないので、所得税その他の方策で解決するしかないのである。
消費税は低所得者に不利か?「逆進的」という誤解を解く

まあ、当たり前だよね。なんだと思ってたんだろう? この一言において、世の中の

  • 消費税に逆進性は「ない」

のレトリックは、どうでもいいまでに、ゴミ屑だった、ていうわけであろう...。