アニメ「グリッドマン」の素朴な疑問

ようするに、アニメ「SSSS.GRIDMAN」は、まあ、細かいところはともかくとして、大まかにその内容を整理すると:

  • 「あかね」がこの世界(CW)を作った。よって、この町、怪獣、学校、祐太、六花、内海だけでなく、この町の全ての人が「あかね」が作った。
  • ただし、例外があって、それが「グリッドマン」だ。グリッドマンは、特撮の実写版でもそうだったように、「あかな」を「救おうとして、この世界(CW)に来ている。よって、「あかね」と「グリッドマン」?が、基本的には現実世界(RW)の住人でもある、ということになるのだろうか。

さて。以下では、まあ、多くの人が思っているだろうし、ほとんどこの作品に興味のない私でさえ、素朴な疑問をもったものについて、以下にまとめておくと:

  • 「祐太記憶喪失」問題...第一話の登場の場面から、主人公の祐太は記憶がない。ところが、六花との会話で、そうなる直前になにか、二人の間で、かなり「きわどい」事件があったようで、視聴者は、祐太が六花に告白をしたのだろう、と考えていた。ところが、最終話で、グリッドマンが六花に「祐太は六花のことが好きだ」と教えると、六花が少し「驚いて」いる。つまり、それは告白ではなかったことを意味している。だったら、なんだったの?
  • 「祐太=グリッドマン」問題 ... 主人公の祐太は確かに、グリッドマンと一体となって、怪獣を倒していた。ところが、最終話近くの「あかね」に祐太がナイフで刺される場面の後くらいから、どうもそれは「祐太ではない」ということになってきた。つまり、「グリッドマン」そのものであって、ただし、最終話のハッピーエンドにおいては、グリッドマンではない「もう一人」の祐太が「目覚める」ということが予告される。主人公の祐太が祐太ではなく、グリッドマンだったということは、祐太が六花を好きっぽかった「描写」とかは、どういう意味になるのか? 本来の祐太は六花になんの感情もない、ということ? グリッドマンが、というのは悪いジョークだし。
  • 「あかね=サイコパス」問題 ... 最終回の直前で、「あかね」は祐太をナイフで刺して殺す。しかし、急所を外れていたとかで、なんとか命をとりもどす。しかし、作品の最初から「あかね」は、クラスの気に入らない友だちを、次々と「彼女の意志」で、死ぬように仕向けた。つまり、彼女が「殺して」いた。最終話で、「あかね」は六花に、さまざまな罪を懺悔するわけだが、「あかね」に必要なのは、彼女を「救う」ことではなく、犯した罪を償わさせることではないのか? だとしたら、グリットマンってなにがやりたかった?

まあ、こんなところだろうか...。