なぜ検察の「悪」は正されないのか?

ここのところ、トヨタシリウスの暴走事故が話題になっている。しかし、それについて、どこのテレビ局も、詳細な特集の報道番組を作らない。なぜなら、トヨタにCM撤退をされるのが怖いから、だ。
これこそ、3・11における

  • 東電問題

であった。実際、3・11以降、物理学者の菊池誠が典型的だが、狂ったように、御用学者的な政府擁護、東電擁護の論陣を張っているわけで、こういった無様な姿が、完全に「学者」の権威を失墜させた。
しかし、そういった「権威」を失墜してまで、なぜ彼らがそういった「道化」を繰り返すのかということについては、明確な

  • 御用学者

としての「需要」があるわけで、実際に、それは政府の「政策」の方向と合致しているし、実際に彼らには「政府を助ける」という、御用学者としての「使命感」すら感じるわけで、自民党ネット・サポーター・クラブの連中が、なにが起きても、安倍首相「支持」の、屁理屈の言説をネット上に垂れ流し続けるのも、まったく、同様の「力学」が働いているわけであろう。
ところで、カルロス・ゴーンが釈放されて以降、マスコミはこの問題をまったく報道しなくなってしまった。恐しいまでに。果して、ここには何があるのだろう?以
ところで、以下の動画

第2回:ゴーン/日産事件を契機に日本の人質司法を考える勉強会 - YouTube

は、「第2回:ゴーン/日産事件を契機に日本の人質司法を考える勉強会」というタイトルになっていて、マスコミ関係者を集めて、3人の専門家に、さまざまなタイトルの件についての意見を聞くという内容になっているが、ここで、驚くべきことが語られている。
それは、最後の、質疑応答の所なのだが、会計評論家の細野裕二という方に、なぜ、細野氏の言うように、ゴーン氏の検察による、訴訟案件が、少しでも会計について詳しければ、すぐに

  • まったく、なんの犯罪も成立しない

ような、正当な会計上の通常行為であることが分かるのに、なぜ、マスコミを含めたこの

  • 日本社会

は、細野氏のこの主張を報道しないのか、という質問に対して、細野氏は以下のように答えているわけである:

  • なぜなら、マスコミ、学者を含めて、日本中のだれもが、「検察に睨まれるのが怖い」から、「検察を敵に回してこの日本で生きていうことはできないと思っている」から。

ということは、どういうことだろう? ようするに、たとえ、世界が核戦争の危機に陥ったとしても、この

  • 力学

が働く限り、この社会に正義が貫徹されることはない、と言っているわけである。どんなに偉そうなことを言っている学者も、「検察に睨まれたら、大学にいられなくなる」から、「国家に逆らったら、学者を続けられなくなる」から、と必死になって、国家の御用言説をばらまいている。
そういう意味では、この日本社会が、「3・11」を起こしたことは「必然」であったわけであり、同じように、この力学が働く限り、日本社会は、世界の中での「核戦争」に対しても、同様の振る舞いを行い、滅びていくのだろう...。