安倍政権が究極的に言いたいこと

安倍首相が日本共産党の議員との国会での議論において

  • お金持ち増税は「馬鹿げている」

と言ったから、彼は

をしたのであって、この二つは決して離しては考えられない。
結局のところ、安倍政権は何がしたい政権なのか? いや。自民党とは、そもそも、なにを目的とした政権なのかは、安倍さんや、麻生さんが

  • 安倍首相 ... 岸信介(戦前の国家官僚)
  • 麻生さん ... 麻生財閥(戦前の大企業)

という形で、なんらかの

  • 戦前の国家利権

に関係した人たちであり、ある意味での

  • 貴族階級

に近い扱いであったわけで、そして、戦前には軍閥を始めとして、多くのそういった「天皇に貴族として称号を与えられた」、

  • 特権が与えられていた家系

というのがあったのだ。
戦前の天皇は、ある一部の国民に対して、さまざまな「褒章」を与えた。そして、そういった人たちの中には、実際に天皇家の家系に連なる人たちとの

を作っていく人たちもいた。そもそも戦前には「貴族院」があった。つまり、多くの「貴族身分」の人がいたのだ。そして、この天皇から与えられた最大の名誉職が、

であり、

  • 帝国海軍

であった。ところが、戦後、GHQにより解体され、彼ら戦前の軍人たちは、野に下った。
ところが、である。
これは、GHQの「都合」に関係していたわけであるが、天皇を始めとして、国家の実務を担う国家官僚の多くが

  • そのまま維持された

わけである。しかし、これに怒ったのが、彼ら戦前の「富裕階級=貴族階級」である。自分たちは、天皇によって、「あなたには名誉を与えます」て言われて、その身分にあった。それなのに、戦後になって、その権利を奪われた。もちろん、それが中国の革命政権のようだったなら、まあ、しょうがないと我慢できただろうが(フランス革命もそうですよね)、天皇を始めとして、その中枢は維持されたのだ。だったら、天皇はその、一度与えた「貴族」の特権を、戦後になって、人々から奪ったことに対して、なんらかの謝罪がないと、おかしいんじゃないのか、と言い始めたのだ。自分だけ、のうのうと戦後も同じ地位にありながら、戦前に約束したことを、なんの謝罪もなく、戦後に放棄しておきながら、自分は変わらない地位を維持しているって、許せないんじゃないのか、と。
(一般に、保守派とはこうった人たちを言うのであって、保守主義とか、かっこつけてるのは全部ウソなわけだ。)
というか、彼らは、そもそも戦後、GHQは撤退して、独立国家に戻ったんだから、

  • なんで、もう一度、戦前の「特権」が復活されないのか?

と怒っているわけである。なにもかも、元に戻ったじゃないか。だったら、自分たちの特権だって戻さないと、おかしい。というか、天皇を始めとして、日本の権力者は、一度として戦前を

  • 自分たちが悪かった

なんて言ってないのだ。言ってないくせに、彼ら、戦前の特権階級の地位や名誉だけ剥奪されたから「不公平」だと言っているのだ。
これは、近年の

だって同じだ。彼ら、神道系の神社の関係者は、そもそも、戦前には絶対的な権力もあり、国家に対して、大きな影響力があった。もう、GHQもいなくなったんだから、早くその権力を元に戻せ、って言ってるのだ。
さて。結局のところ、安倍首相や自民党が何を目的にしているのか、であった。彼らが誰を見ているのかは、そういうわけで

  • 戦前の特権階級であり、そこから連なる今の、富裕階級

だということになる。安倍首相や自民党にとって、大衆なんて、徴兵制の兵隊と同じで、大量消費財でしかなく、ひたすら、富裕層の富が守られさえすれば、

  • 実質的

に上記で言うところの、

  • 戦前の特権階級であり、そこから連なる今の、富裕階級

の「特権」が守られる、と考えている。よって、消費税だ。民草は

  • 生かさず殺さず

ってわけである...。