空気感染を巡るエリートパニック

やっぱり、今回の新型コロナにおける、いわゆる「専門家」たちの言っていることは、どこかおかしい、というのは、どうしても感じざるをえないのではないか?
その一番に挙げざるをえないのが、岩田健太郎先生だろう。彼は、今年の始めのダイアモンド・プリンセス号の時に有名になったが、その後は、基本的には危険厨の側で発言をしてきているが、時々、変なことを言い続けている。
その代表的なものが「マスク」だった。つまり、マスク着用そのものに不快感を一貫して主張し続けていた(むしろ、マスクをすることによって、2メートルの間隔を開けることを優先しない、という態度の方が問題だ、みたいな、スウェーデンのテグネルみたいなことを言っていた)。最近では、アメリCDCなどがマスクの効果を認めるようになってきて、岩田先生も「しぶしぶ」マスク反対とまでは言わなくなってきているようだがw
うーん。こういった態度は、なんなんだろう? 確かに、緊急事態宣言の頃は、そもそも、国内のマスクの流通が止まっていて、そもそも入手しづらかった、といった経緯があることは確かだ。しかし、流通の問題が解消された後も、このマスクに対しては、ずっと不快感を大衆に向けることを隠さなかった。こういった

  • 大衆に自らの「イライラ」を向ける

攻撃的な専門家の態度は、なんなんだろう?
同じような問題に、「空気感染」を巡る、どうでもいい

がある。つまり、新型コロナは「空気感染」しない、と。なぜなら、もしも空気感染するなら、新型コロナはインフルエンザのように、一気に感染拡大するはずだから、と。
そこで、別の言葉が

  • 発明

されるw それが「飛沫感染」だw

国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長の西村秀一氏はこう語っている。

直径5μm以上の飛沫は2m以内に落下するというのは、あくまで無風環境下での理論的計算値に過ぎません。現実の生活空間では空気は動いており、5μm以上の粒子であっても空中に浮遊して空気の流れに乗って移動するものがありますし、それらは短時間で乾燥によっていわゆる飛沫核に変わります。

新型コロナウイルスは「空気感染」するの? - 40代でアーリーリタイアした医師が考える幸せ論

つまり「新型コロナは飛沫感染であり、空気感染しない」のなら換気は不要のはずなのだ。しかし実際の報告例からどう考えても換気は重要だ。そこで空気感染とは意地でも言いたくない(空気感染はないと言ったのが間違いだったと認めたくない)専門家は、「多少は換気もしておいてね」と言葉を濁しているのが現状では、と感じている。
新型コロナウイルスは「空気感染」するの? - 40代でアーリーリタイアした医師が考える幸せ論

これを

  • エリートパニック

と呼ばずになにをそう呼ぶんだろねw あのさ。5μmが2m以内に落下するって、ようするに、ニュートン物理学で「ただし、摩擦はないものとする」って計算するようなものでしょ? こんなの、実際の現場によって、さまざまに違うに決まってるわけじゃない。だから、日本の専門家会議も、今の分科会も、

  • 換気をしてくれ

と言っているわけだよね。だって、彼らは実際にそういった「感染例」を何回も確認した上で、そういった提言をしているわけでしょう。

あとはこれが感染経路としてどの程度の割合を占めるのか?「主」なのか「稀」なのか?あるいはその中間なのか?
そこで上で列挙した知見にもうひとつつけ足しておく。
日本では暑さや雨で換気がしにくい6-7月に感染が急拡大し、秋には一旦沈静化。その後、寒さで換気がしにくくなった北海道から第3波がはじまっている。
状況証拠にすぎないが、換気の重要性は非常に高いと僕は感じている。であれば小さな「滴」からの感染は決して少なくないはずだ。
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ようするに、今の冬の拡大は、冬が

  • 室内の換気を<しにくい>

ということが決定的に大きいわけでしょうw なのに、この前の尾見さんの提言にしても、

  • みなさんが、時間が経って慣れてきてしまって、行動変容を<なまけている>

みたいな、まるで、国民に責任があるかのような言い方をしていたことも、典型的な「エリートパニック」にしか思えない。
(このことは、今年の最初の頃の北海道での感染拡大でも言われてたことですよね。つまり、北海道は暖房で「スチーム」をけっこう使っているんじゃないか、といった仮説とか。)
つまりさ。あんたが、警告を鳴らし始めた時は、そこまで「換気」を心配する必要がなかった。なぜなら、まだ、その季節じゃなかったから。でも、今は冬に向かって、

  • 状況が違う

んだから、いつまでも、

  • 自分が<最初>に言ったこと

に「とらわれている」必要はないわけだろう。けっこう、この「換気」の問題は、この季節は考えなければならない。なんでその一言が言えないんだろうね。
まずは、自分が「専門家」っていう、変な「優越感」を捨てるべきだよね。だって、ただの内科の先生や、ウイルス学の基礎研究の先生が、なんで、公衆衛生の問題にまで

  • 専門家

になれるのかって、普通に考えて、変だよね(ましてや、経済学については、なおさら)。ぶをわきまえて、謙虚になれ、ってことなんじゃないかな...。