新型コロナワクチンの今までの経緯

少し、新型コロナワクチンの経緯をまとめておきたい。
この、ファイザー、モデルナのmRNAワクチンであるが、あの、大阪大学の免疫学の宮坂先生も、最初は、「私はワクチンを打たない」と言っていた。しかし、途中で発言を変えた。それは、イギリスやイスラエルでの検証結果の膨大な量のデータが出てきて、それらが、かなり強力な形でポジティブな結果だったからだ。
そして、思い出してもらいたいのだが、最初、ファイザーもモデルナも、そのテストの結果は、

  • 重症抑制

だけでなく、

  • 感染する能力の抑制
  • 感染させる能力の抑制

においても、かなり強力な効果を意味する結果だった。
そして、イギリスもイスラエルも、一緒になって

  • マスクの廃止

を行った。サッカー場は満員になって、フーリガンが暴れ回っていた。
ところが、である。
この状況が一変したのが、デルタ株。通称、インド株だ。
このデルタ株の登場は、衝撃的だった。そもそも、去年まで、アジアとは「安全地帯」だった。ほとんど、どこの国も死者がほとんどおらず、それを人は

  • ファクターX

と呼んでいた。ところが、ある日突然、インドの感染者が爆上がりした。これはなんだということで、それをインド株と呼んだ。そして、この感染爆発は、またたく間に、アジア全域を覆い、インドネシアはずっと、悲惨な状態が続いている。
そして、このデルタ株が、イギリス、イスラエルに「上陸」をすると、またたく間に拡大し、一時期は、ほとんどいなくなった「死者」さえ、増え始めた。
つまり、何が起きたか?
ファイザーとモデルナのワクチンは、確か、アルファ株をターゲットにして作られたのであろう。ところが、デルタ株は、そのワクチンの「ガード機能」を、

  • 重症抑制
  • 感染する能力の抑制
  • 感染させる能力の抑制

の三つのうちの重症化を除いて、「突破」されてしまった(何割かに効果が減ってしまった)。
そして、さらに今言われているのが、いわゆるアジア特有であった、「ファクターX」も突破されていたようだ、というわけである。
うーん。
ちょっと考えれば分かるだろう。日本は、オリンピックをやった。たくさんの関係者が、世界中から「デルタ株」を日本にもちこんだ。さて、どうなるか? 言うまでもない。

  • 日本列島、デルタ株の大流行

である。これさ。馬鹿じゃなかったら、誰だって、

  • 予測

できたよねw 去年までの新型コロナウイルス

  • 何倍

も、感染力が強いと、何度もCDCとかが言ってて、マスコミで報道されてたよね。つまり、さ。

  • 学者は「みんな」、 この大流行を「予測」していた

の。この夏に、

  • 直角

に感染者が増えるっていう、グラフを何度も何度も見たよね。そして、実際にそうなった。そう。まさに今起きていることは、

  • 春から「みんな」が予測していたこと

なんだよね。なんなのこれw
どうも、政府も東京都も「ワクチン」さえ、みんなに打てば、

  • 全てが終わる

と思っていたふしがあるんだよね。それは、イギリスやイスラエルがマスク廃止をしたところからも推察できるんだけど、とにかく、ワクチン2回を一巡したら、もう、以前の

  • 日常

が戻る、と思っていたし、そう、厚労省からレクチャーされていたんだと思う。だから、ずっと強気だった。
でも、これって、風邪のウイルスの特徴を根本的に分かっていなかった、ということなんだ。
なぜ、風邪のワクチンができないか? それは、ウイルスのRNAが「変異」するから。
この事態って、昔から言われる「抗生物質」の話と同じなんだよね。抗生物質は便利で、医者はまさに「魔法の薬」として、患者に処方しまくってたわけ。するとさ。時間がたつに従って、この抗生物質

  • 耐性

をもっている奴が現れるんだよね。つまり、そうすると、その抗生物質は効かなくなる。じゃあ、どうしたらいいんだ、大変だ、ってなるんだけど、幸いにして、抗生物質の種類はそれだけじゃないからね。でもさ。これが何度も続いたら、最後には、「すべて」の抗生物質が効かない、スーパーが奴が生まれるよね。だから、あんまり抗生物質に頼りきりの、現代医療の見直しがされているわけ。
そしてこれは、新型コロナでも同じ。今、ブースターと呼ばれている、3回目の接種の話がでてきているけど、おそらくは、前回接種したものを3度目として使ったとしても、十分効果があるだろう。
しかし、これをさらにファイザーとモデルナが、

  • デルタ株耐性

をもつ、ニューヴァージョンのワクチンを投入してくるかもしれない。ああ、これで

  • 解決だ

と思うだろう。
しかし、ね。
一度起きたことは、二度起きるんだよね。このウイルスは今、世界中に大流行している。そして、それぞれの人間に感染して、その体内で、何度も何度も

  • 変異

をしているわけ。ちょっとしたことで、遺伝子は変異している。その中の、一回でも、そのデルタ株対応ワクチンンを「ブレークスルー」したウイルスが誕生したら、

  • 一気に増える

よね。そして、また、今のデルタ株のように、世界中に蔓延するでしょう。
つまり、これがあと、何回か起きるんだろう、と考えるのが自然だ、ということ。
でもさ。これ。そんなに何回もやれるのか、とは思うよね。まさに、全ての抗生物質に耐性をもった、スーパーな奴が現れたら、と同じように、さまざまなワクチンでは、どうにも防げない、ものが現れる可能性はあるでしょう。
ただ、一つだけ言えることは、今回の2回の接種を国民のかなりの割合に打ったとき(それもあって、今の日本国内の感染者の増大が抑えられたとき)、少なくとも、日本の雰囲気は変わってくる、と思われる。つまり、そこでワクチンパスポートが普及するのかは分からないが、今までの感染対策の個々の場面での、縮小や廃止は起きうるからだ。
そして、どうしても言わなればならないのが、どういう形であれ、感染者を減らす、ということだ。世界中で減らないと、何が起きるかというと、先ほど言った、ウイルスの変異が
−確率論
で誕生する、ということだ。これは、「母数」が多ければ多いほど、確率は上がる。そう考えるなら、できるだけ、世界中の国々で感染者を減らす、ということは大切というわけである...。