政府・東京都と「戦う」

私も、昨日、一回目の新型コロナワクチンを打ったのだが(ファイザー)、当日は多少だるい感じはあったが、今は、注射した腕を動かすと多少、その個所が痛い程度だ。回りで聞いてみると、あと何日かで、その痛みも消えるということなので、痛み止めも飲まないでいる。
素朴に思うのは、なぜ、今だに国は、ワクチン接種者の抗体量を測らないのだろう、という疑問だ。よく「ブレークスルー感染」などと言われているが、そもそも、2回打った人でも、抗体量が上がらない人がいることは分かっているわけで、諸外国では、そういう人は3回目を打っている、と言われている。つまり、本当の「ブレークスルー」なのか、こういったケースなのかが分からないのではないか?
ところで、私は今回のワクチンの安全性については、大阪大学の宮坂先生の発言を大いに参考にしている。以下の動画は、今年の1月でのものだが、

【宮坂昌之教授】ワクチンの安全性を徹底討論!【免疫学】⚡1/30のやなチャン! - YouTube

この頃から、かなりワクチン接種の安全性について確信しているという話ぶりになっている(まだ、デルタ株の話はでていないので、その辺りは今とは認識は違ってきているだろうが)。
ただ、この動画では、なぜ今回のmRNAワクチンが、そこまで長期的な影響を考える必要がないだろうと考えているのかの理由を語っている。それは、確かに、今回のmRNAワクチンは、一瞬で体外に排出されないような細工がされているが、そうはいっても、

  • 体内にとどまるのは、2、3日くらい

でしかなく、それで長期的な影響までは、そこまで考えられないだろう、と(理論的、合理的に、ということ。まあ、科学に絶対はないので注意は必要だが)。
ただ、なにぶん、1月時点での発言なので、最近の知見からはアップデートされているわけだが、その辺りについては、以下の記事が参考になるだろう。

ワクチン「打たぬ選択ない」免疫学の第一人者、慎重姿勢を一転 データで安全確信|総合|神戸新聞NEXT

今回の東京オリンピックについて、多くの人たちが、これを行ったこと、また、無観客だったことの是非について語っている。しかし、この議論はどこか滑稽だ。なぜなら、こうして、東京オリンピックを境にして、日本の、特に、東京の感染者は、まったく抑えられなくなり、医療崩壊を起こしている。そのことを考えるなら、少なくとも

  • 東京オリンピックを行っていたせいで、大手マスコミによる、「国民への危機意識の啓蒙」のための、報道量が抑えられてしまった

ことは、間違いないからだ。
このことは、最近の、豪雨に対する、連日のマスコミによる危機意識の啓蒙と比べてみれは明らかだろう。あの頃、連日、大手マスコミは「身の安全を確保してください」「逃げてください」と報道していた。つまり、東京オリンピックの期間こそ、新型コロナに対して、あれと同様のことをしなければならなかったのに、完全に

  • 情報量

として、それが足りなくなったわけであり、その理由は、東京オリンピックの報道の方に割かれたから、というのは明らかだからだ。
ここで、私は、ある仮説を立ててみたい。なぜ、政府と東京都は、東京オリンピックの開催を行ったか? 私はその最大の理由は、

  • 開催の是非を論じていた春には、まだ「デルタ株」が日本で流行していなかった

から、だと考えている。つまり、その頃は、まだ米CDCによる、

  • ファイザーとモデルナのワクチンが、デルタ株に対して、重症化を防ぐ効果はアルファ株並みの90%だとしても、こと、感染を防ぐ効果は、デルタ株はアルファ株並の効果はない

という発表がなかったからだ。
つまり、どういうことか?
当時の政府関係者は、みんな「アルファ株に対する、ファイザーとモデルナのワクチンの効果」しか考えていなかった。だから、

  • 65歳以上のほとんどの人に、ファイザーとモデルナのワクチンさえ打てば、<重症化>がいなくなり、この新型コロナ禍が<終わる>

と考えていた。だから、彼らは、65歳以上の高齢者にワクチンが7割行き渡った頃から、急激に「ワクチンを普及させる」ことへのモチベーションが下がった
その頃、全国各地の地方自治体で、ワクチンの供給が急激に抑えられてしまった。つまり、国は、全然よこさなくなってしまった。おそらくそれは、国が「高齢者に行き渡らせてしまえば、あとは、いつやったって同じ」くらいに考えたから、と思われる。
ところが、である。
この、デルタ株は、この東京オリンピックを境にして、急激に増加して、もはや、9割を超えるようになった。これが、オリンピックのせいなのかは分からないが、もしも、デルタ株がドミナントになると、何が起きるのかは、それはまでのアルファ株とは全然違うものだ、ということは、もっと前から分かっていたわけだ。
それは、そもそものインドでの感染爆発がそうだったし、それ以降、インドネシアなど、特に

  • アジア

という、それまでのアルファ株では、ほとんど感染爆発がみられなかった地域で、ことこのデルタ株が感染爆発をしていることから推察できた。つまり、日本特有の

  • ファクターXが突破される

ということが、予想されたのだ。しかも、その「感染力」は、アルファ株の何倍という情報は、それ以前から、さまざまに報道されていた。
そこで、東京都のアドバイザリーボードなどで、

  • 感染予測グラフ

が発表されていた。もしもこのアルファ株が、日本でドミナントになった場合、どれだけ「急激」に感染が拡大するかは、まさに、どの予測グラフを見ても

  • 直角

で、今、私たちが毎日見ているグラフと、うり二つのものだった(まさに、指数関数的増加と呼ばれているものですね)。
これに比例して、確かに、ワクチンを2回打った高齢者の重症者は少ないが、そもそも

  • 感染者数

という「母数」が増えているのだから、その割合として少なくても、40台、50台のワクチン未接種の層から、重症者が増えることは、ことの必定だった。
情けないのは、政治の中枢が、このデルタ株に対する、科学的知識が、科学論文として、次々と発表されているのにも関わらず、まったくその

  • スピード

に対応できていないことだ。つまり、

  • 今さら止められない

としか彼らは言わない。いや、「新しい情報」が現れているんだから、その「科学的真実」性にかんがみれば、どんなに政治としては「後追い」だろうと、やらなければならないことはやらなければならない、のだ!
おそらく、その結果は、今回の横浜市長選挙に現れるだろう。考えてみてほしい。なぜ、安倍元総理は辞めたのか? その一つの理由は、あの「安倍マスク」だったと思う。今では、新型コロナは

  • 空気感染

することが分かっている。そして、専門化が「ウレタンマスクじゃ絶対ダメ」と言っていることも、みんな知っている。最低、不織布マスクを使え、とあれだけ、大手マスコミで、最近では、毎日言われている。じゃあ、あの「安倍マスク」って、なんだったのか? ただの「ガーゼ」だよw つまり、

  • 100%間違ったことをやった

という意味で、安倍は総理の座から降ろされたのだ! 間違ったことをやったら、責任をとらされる(その役職を降ろされる)ということがない限り、これからも、国民は次々と政府や東京都に

  • 殺される

のであって、私たちは、こういった政府や東京都と「戦っていかなければならない」のだ! そして、その天王山は、もうすぐ行われる、衆議院選挙だ...。