ジャーナリストの岩上安身さんによるネット上の報道番組ＩＷＪにおいて、孫崎享さんとの番組が以下だ。
まず、岩上さんから、アエラ・ドットの記事を紹介する形で、
- ドンバス虐殺
の問題を紹介している。
8年前の2014年2月、ロシアがウクライナ南部クリミアに軍事侵攻。前後して、ウクライナでは親ロシア政権が倒れ、親欧米路線の政権が誕生した。東部ではロシアが支援する親ロシア派武装勢力が政権と対立。ドネツク州、ルガンスク州の勢力がそれぞれ名乗ったのが、「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」だった。2つの人民共和国の「建国」以降、紛争が続いているのだ。
dot.asahi.com
「8年前から、ウクライナでロシア語を使うと差別されるようになったんです。だいたいウクライナ人はロシア語をしゃべるんですよ。でも、ロシア語しゃべると、差別されます。だから、ロシア語をしゃべれないフリをする」
報道によると、2019年に発足したウクライナのゼレンスキー政権は、ロシア語の使用を制限する政策を打ち出した。たとえば、ウクライナ語以外で書かれた広告を禁じる法律などだ。プーチン政権の情報戦に対抗するためだという。
dot.asahi.com
「ドンバス地域の人たちは8年間怖い思いしています。普通のマンション、道路、バス、学校とかにバンバン攻撃を受けてきた。いつ、どこで爆撃を受けるかもわからない。対してウクライナのキエフの人びとは、普通に遊んだり、お酒を飲んだり、外国へ遊びに行ったりしていた」
ドンバス地域では生活するのもままならないという。
「8年間、プーチンがこの地域の人びとを食べさせていたのです。食べ物を、ロシアからトラックで送っていたと聞いています。ウクライナからは全然ないんです」
dot.asahi.com
「ドンバスでは毎日、ミサイルが飛んでいるんですよ。だから、今、ドネツクの人はこう言っている。『今、ウクライナの人は怖いんですか。私たちは8年間、ずっとそういう思いの生活でした。毎日，毎日、爆弾がどこに落ちるかわからなかった』」
爆弾はウクライナの軍隊から発射されてきたという。
「ウクライナは、ドンバスは自分たちのテリトリーだからロシア人を追い出したいと言っている。だけど、8年間のうちに、爆弾で街は半分もない。3分の1だけ残っている。あとは石だらけ」
dot.asahi.com
この記事は、日本に在住のウクライナの方への取材という形になっているわけだけれど、岩上さんは自分が今まで取材してきた内容と一致している、と言う。
ドンバス地域、つまり、ドネツク州、ルガンスク州は、２０１４年のロシアによるクリミア侵攻をきっかけに、ウクライナに、親ロシア政権が倒され、親欧米政権ができたのをきっかけに、「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の建国を宣言したわけだが、それ以降、この地域は、ウクライナ政府によって、徹底した
- 弾圧
を続けられてきたことを、当時から、ＩＷＪはウォッチし続けてきた。
しかし、その悲惨な状況は、ほとんど日本では報道されていない。上記の引用から分かるように、ウクライナ政府は、ドンバス地域に、
- 爆撃
を繰り返し、３分の１を残して、焼け野原にされた。
こういった一連の問題があった中で、今回のプーチンの侵攻に至ったわけだけれど、なぜこれが報道されないのだろう？ よく分からないのが、アエラ・ドットだから、朝日新聞系の方が記事にしているわけですよね。だったら、朝日新聞はもっと、取材をして、記事にしたらいいんじゃないんですか。なんで、やらないんだろう？
まあ、番組は有料会員限定の方で、いろいろ話されていることもあって、そこまで深く話さないけれど、後半は、主に、アメリカにおける、ウクライナ系ユダヤ人の、ロビー活動を巡ってされている。
つまり、今回のアメリカの発言は、やたら
- ノルドストリーム２
の停止を求める話がされているわけで、なんか変だな、うさんくさいな、と思わないとしたら、どうかしているわけでしょ。
ノルドストリーム２はウクライナやポーランドを経由せずロシアとドイツを直接結ぶ計画。
kumanichi.com
なんで、アメリカがノルドストリーム２に反対しているのかって、うさんくさいわけだよね。
つまり、ノルドストリーム２は、今作っている、というか完成したというか、なんだけど、アメリカなどが邪魔をして、動かさせないようにしているわけね。
なんで、そこまでしてアメリカは邪魔をするのかなんだけど、上記にあるように、
なの。そうすると、
は「うまみ」がなくなってしまう、ってわけなんだね。自分の国を通っていたときは、
- ショバ代
じゃないけど、いろいろと、せしめられたんだけど、それができなくなる。これに、ウクライナ人のユダヤ・ロビーがキレたってわけ（ウクライナは確かに貧しい国だけど、そういった形で、一部の「お金持ち」がウクライナの収入を「独占」しているために、その恩恵が他の国民に届いてこなかったんだよね）。もう、これからは、「うまい思いができなくなる」って。そこで、アメリカの政治家に、膨大のお金を注ぎ込んで、ロビー活動をやった、と。
今回のロシアによる、ウクライナへの軍事侵攻は、一見すると、ロシアの一方的な問題のように報道されているけど、明らかに、おかしいわけね。
つまり、ロシアは、アメリカに完全に挑発され、おびきだされた格好になっている。
しかも嗤っちゃうのが、ロシアとウクライナの和平交渉の当日に、ＥＵの幹部が、ウクライナのＥＵへの加盟を認める声明を出しているｗ それで、ウクライナは、加盟を申請したわけだけど、なんとその幹部、何日か後に、その発言を撤回してんだよね。
わざとに決まっているだろｗ
なんとかして、ロシアとウクライナの和平交渉を「成立させない」ために、ウクライナがロシアと和平を結ばないように、ロシアの停戦条件に「反する」行動を取らせようと、誘導しているｗ
アメリカは、なんとかして、ウクライナがロシアと停戦をしないように、さまざまに邪魔をして、この戦争を長引かせようとしている。ウクライナに、
- 一切の和平条件を拒否させ
ようと、徹底して圧力をかけている。なぜなら、それがアメリカの「利益」だからだ。戦争が長びけば長びくほど、アメリカは国民の犠牲を出すことなく、自国の目的を最大化できる。苦しむのは、ウクライナの国民であり、ロシアの軍人たち、というわけだ...。
