ヌーランド国務次官

多くの人は、アメリカの共和党は、ブッシュ親子であり、トランプといったような「戦争好き」の危ない政党で、対して民主党は、

  • 高学歴の平和志向の人たち

と考えがちだ。いわゆる「リベラル」といった言葉が民主党に使われ、実際に前回の選挙では、バイデンがトランプに勝利した。
しかし、ね。
考えてみてほしい。どちらの政党も、財界から莫大な寄付金をもらっている。そもそも、ここでお金をくれる団体にどんなところがあるかについては

わけであるw なんのことはない。どっちも変わらないのだ! それは、実際の政策を行う場面において、現れる。

国務省ビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)国務次官補(欧州・ユーラシア担当)が、混迷するウクライナ情勢をめぐる欧州連合EU)の対応をののしる電話の会話が盗聴され、インターネット上に公開された。国務省によるとヌーランド氏は6日、EU側に謝罪したという。
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なんだ。2014年の、ずいぶん古い記事をひっぱりだしてきたと思うかもしれない。当時、マイダン革命以降のウクライナにおいて、当時のアメリカの国務次官補だった、ヌーランドがウクライナに対して好き勝手なことを言って、アメリカが指示を出して、なんでもやらせていた、という証拠の中に、上記のような「暴言」もあった、ということであって、あっ。この件で、ヌーランドは失脚したんだな、と思われていた(どこの国でも、アメリカがこうやって、あれやれこれやれって、指示出ししてたことがばれちゃつたということなんだけど、当然日本もこんな感じってわけ。じやあ、なぜウクライナだけバレちゃったのかというと、元ソ連圏ということもあり、盗聴は日常茶飯事だったからだろう、と)。
ところが、である!
今回のウクライナ戦争で、彼女が「再登場」しているわけである。

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まあ、この記事の内容自体も嗤っちゃいますよね。ウクライナに生物化学兵器の研究施設がある、というのをロシアの戦争の理由にされていたのに、ヌーランドはそれが「ある」と言っちゃったわけw いや。国連で、アメリカは、あれだけロシアのデマだ、って糞味噌にロシアを馬鹿にしてたじゃん。
ようするに、さ。ウクライナは、ソ連時代に、ソ連の武器関連の生産拠点だったわけね。だから、当然、そういったソ連時代の生物化学兵器の研究所もあったわけ。そして、ソ連崩壊後、オレンジ革命後、親欧米政権ができたとき、そういった施設をどうするか、という話になったんだけど、今度はこういった施設をアメリカが側は、「戦争兵器の開発に利用できる」と考えて、残したわけw つまり、ロシア側の言い分は「正しかった」ということになるんだけど、その「証拠」が上記のヌーランドの発言ってわけw
あの国連での、茶番劇はなんだったんだろうねw
まあ、この話はこれだけの話なんだけど、ようするに、ヌーランドが、いつのまにか「出世」しちゃってたってわけね。国務次官補だったのが、国務次官になっちゃってた。まあ、これがどこまでの出世なのか知らないけど。
まあ、早い話、

  • バイデンとヌーランドはペア

だってこと。上記の記事の、国務次官補時代は、オバマの時代であり、バイデン副大統領の時代なわけで、バイデンこそ、ずっとウクライナのロビー活動をやってきた中心人物なわけだからね。
ちなみに、ヌーランドの夫は、イラク戦争のときにやたらと悪評が高かった、「ネオコン」の中心人物のロバート・ケーガン。そういえば当時、「ネオコンの論理」とかいう青い表紙の本を私も買って読んだわ。
まあ、そう言うと、「いや。民主党はリベラルなんだから、ネオコンなんかと関係あるわけないじゃないか」とか言う、頭お花畑が、ぞろぞろと湧いてくるんだろうけどw まあ、ちょっと考えてみようじゃないか。あなたが、誰かからお金をもらったとしよう。そうしたら、なにが起こるか。当然、「お金をくれた人の意向に逆らえない」よね。文筆業の人なら、その業界の意向に逆らったことは書けなくなるよね(福島第一原発観光地化計画なんていう、東電の援助なしには絶対にできない事業をやろうとしたら、東電の意向に反することなんて、一生書けなくなるよね)。そういう意味で、共和党民主党も、もらっているお金の出所は同じわけ。そこに、軍需産業があるなら、どちらも、そこの意向に逆らえなくなる。なにも変わらないわけだ...。