統一教会と日本の一般大衆

統一教会であり、原理研ですよね。みんな知っている。
まあ、大学に行ったことのある人なら原理研とまったく接触がなかった、というのはありえないんじゃないか(もちろん、自分が通った大学以外のことは詳しいわけじゃないが)。少なくとも、いろいろなところで、「原理研」という文字は見かけることになる。
それ以外でも、さまざまな詐欺商法にひっかかった人や、家族が親戚が、信者になって、ほとんど全財産を貢がされた人なども多くいるわけで、一般の人も含めて、かなりの人が、この団体を知っているんじゃないか。
いや。もっと一般的に言えば、そういった日本にさまざまにある、新宗教ですよね。こういったものとの「関わり」を、たとえ少しだったとしても、一般大衆も含めて、ほとんどの国民が関わっているんじゃないか。
しかし、テレビなどの大手マスコミでは、この話になることがほとんどない。
まあ、これが日本なんだよな。日本には、さまざまなタブーがある。一国の元総理大臣が統一教会への「うらみ」で殺害された、とされているのに、いまだに、統一教会という「言葉」を使うことを避けている。あのね。元総理が死んでるんですよ。死んだ後になっても、まだ、「統一教会」に言及することはタブーなんだ。じゃあ、あと誰が死んだら、タブーじゃなくなるの? 一体、お前はいつになったら、統一教会について語れるようになるの?
IWJで数年前の有田さんへのインタビューを再掲しているが、そこで、国会議員のかなりの秘書が、統一教会の関係者だ、ということを暴露されている。なるほど、自民党改憲草案が、勝共連合のHPの内容と、寸分だがわず一致する理由が分かる、というものだよな。
こうやって、さまざまな形で日本の政治システムに、宗教団体が「侵食」して、政教分離など、政治が宗教を監視して、不正を阻止し、市民社会を守っていく機能を果せるのかって、どう考えても疑問なわけね...。