統一教会の「ビジネス・モデル」

統一教会問題については、大きく分けて、二つの視点があると思っている。
一つは、政府による統一教会に対する「健全団体認定化」の流れ、である。
そもそも、統一教会霊感商法や芸能人の合同結婚式でワイドショーを賑わせていたときから、オウム真理教と同様に、日本政府によって

  • カルト宗教

として認定されていた。その一つの現れが、公安調査庁による監視団体認定だ。

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もちろん、ここに、なぜか日本共産党が入っているなど、変なリストであることは昔から言われているわけだが、

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いずれにしろ、公安調査庁による監視団体に第一次安倍内閣の2004年から、統一教会の記述がなくなったことは、それ以降も彼らによる悪質な被害が続いていたことを考えると、安倍政権時代の重大な罪の一つだったと言えるだろう。
そして、もう一つは、統一教会という名称の変更が、第二次安倍内閣で認められたことだが、こちらについては、今も、下村議員に対して追求されているので、ここでは問題を言及しておくだけにする。
さて。
私が考える、もう一つの統一教会の問題は、そもそもの統一教会の教義であり、彼らの献金、お布施の集め方の「悪質性」だ。
まず、統一教会の実践行動として有名な「合同結婚式」の側面を考えよう。
統一教会は、日本をサタンの国と断定する。日本人は生まれながらに、悪に染まっている、と。そのため、その日本人の「汚い血」を、外国人の清らかな血によって

  • 薄め

なければならない、と主張する。
まず、韓国の貧乏な男性に「あなたに女性を紹介します」と近づいていく。次に、大学の原理研などによって、騙して、信者に洗脳した、日本人の女子大生を、その韓国の男性と「結婚させる」わけである。
統一教会では、結婚といっても、相手を自分で選べない。統一教会が「斡旋」した男性と、結婚式のその日に、その場で紹介された相手と、結婚しなければならないし、拒否できない。拒否すると、「地獄に落ちる」と言われ、自尊心が破壊させるまで、罵られ続ける。
日本人の血は汚れている。その汚れた血を浄化するために、韓国の男性と結婚させて、その子供の血が、純粋な日本人同士の子供とならないことで、「汚ない血が薄れた」として、

  • 浄化

しているんだ、と強弁したわけである。
(おそらく、こういった結婚は、韓国国内では、もてなくて、女性とつきあえなかった韓国男性に結婚相手の女性を「斡旋」したということで、ある種の「慈善行為」として、賞賛すらされていたのではないか。しかし、その実体は、「汚い日本人の血」を清めて「やっている」という、どこまでも上から目線の「差別」行為だったわけだ。言うまでもないが、こんな態度でやっているから、二世たちは、父親のDVを受け続けて育つし、父親の母親へのDVを見続けて育つことになる。)
次に、彼らの「集金」システムの側面を見ておく。
そもそも、統一教会にとって、日本はサタンの国だ。よって、日本人からお金をむしりとることは「正義」なわけである。善なのだ。悪魔の日本人からは、どんな汚い手段を使ってでも、お金をむしりとっていい。彼らは、それを本気で信じている。そして、そうやって集めたお金で、韓国国内の貧しい人に「福祉」を行い、アメリカでロビー活動をする資金にあてることで、アメリカ政治に影響力をおよぼすことによって、自分たちの団体の維持・発展を実現する。
まず、統一教会の信者の大半は、日本女性である。統一教会は、最初、自分たちが統一教会であることを隠しで、日本中の女性に「接近」する。そして、「これ」と狙いを定めた女性を「はめ」ていき、信者にする。
ここで狙われる女性は、今回の安倍元首相を銃殺した犯人の母親のように、「富裕層」の家族の女性である。つまり、こういった女性は、

  • その親族を含めて、いっくらでも「絞れる」

わけであるw まず、家族関係と、全家族の「財産」といったような、自らの

  • 完全なプライバシー

を、統一教会に「自白」させられる。教会は、「本当のことを言わな」ければ、

  • 地獄に落ちる

と何度もののしり、完全な親族情報と、全親族の資産情報を聞き出す。次に、統一教会は、その女性に、その全財産を、統一教会に「寄付」させる。つまり、そういった全親族の財産を、その親族から

  • 盗んで

きて、寄付しろ、と言うわけである。大事なポイントは、その「全財産」を、統一教会は「完全把握」をしているので、「まだ残っている」かが分かるわけである。
では、そうやって、全財産を掃き出させた後は、どうするか? 「借金」をさせるわけである。そして、もしも借金をして「借りられた」なら、その借りた「全部」を寄付させる。

  • お金のない信者 ... お金のある信者の「勧誘」に成功すると、教会から「褒められる」
  • お金のある信者 ... 親族を含めて、一切の全財産を寄付しないと「地獄に落ちる」と、ボロボロになるまで、説教され、ボロ雑巾みたいになるまで、それを止めてくれない。

さらに、

  • かなり悪質な集金 ... 自民党と教団が「親密な関係」になることによって、この団体の「カルト」性を、自民党に取り締まらせない
  • 自民党統一教会を保護させる ... その見返りとして、寄付や無償の秘書や、選挙応援や、票のとりまとめを行う

わけだ。
上記までのまとめから、なかなか完成された「錬金術」だと思われたかもしれない。つまり、さ。これは、統一教会の側から見れば、「よくできている」わけだ。彼らにしてみれば、本気で日本と戦争をやっていて、日本を滅ぼそうと、次々と手を打っているということでは、まあ、なかなか「効果的」に日本を、ぼろぼろにしてきたわけだよね。
しかし、である。
一つだけ、どうしても納得できない視点があるわけである。それは、

であろう。なぜ、自民党は、こんな「反日」行動をやっている統一教会に対して、

  • 絶対に許さない

という気持ちをもたないのか? 上記を見れば分かるように、統一教会の、ほとんどの集金先は日本である。つまり、日本人が「狙い打ち」されている。なぜ、統一教会が日本人ばかりを痛めつけているかといえば、彼らの教義が「日本は悪」と言っているから、なわけでしょ。彼らにとって、いっくら日本人に、悪質な集金行為をしても、むしろ、そうすることが「正義」だと信じているわけ。
なんで、自民党はこんな奴らを「優遇」するのw
恐しいよ。こんな団体がもっと拡大したら、日本の女性はどんどん不幸になり、誇りをなくし、不幸を抱えた日本の家族がどんどん増えて、いつか、日本は滅びる。自民党は日本を、こんな国にしたいのか?