世界中の「民主化」をたくらむアメリカ

今回の岸田首相の演説を狙った発煙筒事件だが、当り前だが、発煙筒とは普通は、それによって「煙」を出して、会場を混乱させ、それに乗じて犯行を行うものだ。事件の経過を細かく追っているわけでないので詳しいことは分からないが、普通に考えるなら岸田首相を「爆撃」することを狙った、と考えるのは飛躍しているだろう。
しかも、ネット上では実行犯は「自民党支持者」だ、という話もある。そういう意味では、山上も、どちらかといえば、保守派寄りの発言をネットでしていた人だ(その内容は、非公開にされる前の、魚拓をとられたツイッターの内容で分かる)。安倍が亡くなって、さまざまな勢力の権力闘争が表面化してきている情況に対応して、こういった事件も起こるのだろう。
覚えている人がどれだけいるか分からないが、東浩紀先生は、山上事件のとき、こういった「テロ」に明確に

  • 反対

と言わない、「リベラル(=左翼)」論壇陣がいることを強烈に批判していた(しかし、彼はそれが、具体的に誰のことなのかを「絶対」に言わないw そういう意味では、ヘタレであり、卑怯者なのだ)(まあ、ネット上では、多くの「山上信者」が減刑の嘆願書を提出しているくらいですから、そういった風潮をくさしたいのでしょう)。
しかし、である。
彼は少し前に、

  • プーチンの「暗殺」こそ、全ての「問題」を解決する<ぼくガカンガエタサイキョウノ>方法

だと自慢していたのだw 彼は自分が「矛盾」したことを言うことは、「人生が矛盾しているから当り前だ」と開き直っていた。むしろ「矛盾したことを言わない」と言っている奴らが実際は、なにを語っても矛盾になることを自覚していない、という意味で嘲笑していた。ようするに、

  • 自分に都合のいいように矛盾したことを言う

ことを開き直っているわけだ。
そもそも、孫崎享さんや週刊文春がさかんに発信しているように、本当に安倍が山上の銃弾で死んだのかはよく分からないところがある。日本の法律では、「一人」の殺人で「死刑」にならない。しかし、総理大臣が死んで死刑にならないのかは、論争がある(検察は死刑を求刑して、裁判所は死刑にはしない、と言われている)。死刑にならなければ、日本は天皇関連での「恩赦」が多いから、忘れた頃に、シャバに戻ってくるということになる。
例えば、アメリカの「インフレ」だが、これは本当に収まるのだろうか? というのは、いま、

が、相対的に弱まっているからだ。その最大の国が、サウジアラビアだ。この国とアメリカは今、非常に関係が悪くなっている。それは、バイデンがサウジアラビアに訪問したときから、カショギさんの問題を「わざわざ」とりあげたからだ(バイデンはあきらかに、耄碌している。アメリカの民主党は、トランプに対抗するために、年上のバイデンを止めさせられないのだ)。
しかし、カショギさんはアメリカの

のスパイだった、と言われている。アメリカには、今回のロシアでも暗躍して、ロシアの「資源」を自分たちの権益にしようと画策しているグローバル勢力が大量にいて、「あなたの国を民主化します」と言いながら、その国の「資源」を自分たちのものにしようとしている。そして、彼らが「面倒」になったとき、彼らによって、戦争が「起こされる」わけだ。
しかし、考えてみてほしい。さまざまな事情で、民主主義を採用していない国は、世界中にいっぱいある。ある意味で、日本もそうだ。天皇制は、ある種の「君主制」だ。こういったものに対して、アメリカのリベラルは
−それは間違っている
として「戦争」を仕掛けてくる。そうなったら、どう考えるか? 本当にアメリカと、ビジネスをやっていくことは正しいのだろうか? もしも、アメリカと友好的につきあっていくなら、自国が「民主化」されることを受け入れなければならない。少なくとも、バイデンはそういった国内の勢力に逆らえない。だったら、アメリカとの関係を

  • 断ち切らなければらない

のだ! 今、サウジアラビア、ブラジル、インド、ロシアと、次々に、国際決済に米ドルを基軸通過として使うことを止め始めている。まあ、そのことは「ロシア」にアメリカがやったことを見ていれば当然だろう。

  • いつ「アメリカ」に経済制裁を行われて、自国経済が「破壊」されるか分からない

のだから。アメリカは、世界中の非民主主義国を「破壊」することを本気で考えている。少なくとも、それを主張している人たちによって構成されている(彼らの本音が、それらの国内の資源だとしても)。つまり、米ドルをもっていてはいけないのだ。アメリカは、いつでも、それらの資産を

  • 没収

してくる。
嗤ったのが、今回流出した機密文書で、ウクライナが、そういったロシアの国民の貯金をウクライナの「復興」に使わせろ、と主張しているのが

  • ばらされた

ことだw もしそれをやったら、本当に、アメリカは「信用できない」国ということになり、絶対にアメリカと関係をもってはいけない、ということになるだろう。そもそも、お金とは、色がついていないから「信用」されているのだ。それが、

  • 敵国のロシア国民のお金だから、いくらでも「没収していい」

ということになったら、誰が、米ドルをもちたいと思うだろうw
まあ、これが今、アメリカの

  • インフレ

が止まらない理由だよね。そもそも、アメリカは今も、ロシアから原発の燃料であるウランを買っている。日本も、ロシアと漁業貿易を(当り前だけど)続けているし、天然ガスの事業も止めていない(そもそも、ウクライナがそうだからねw)。というか、ロシアという、あれだけ広大な土地からとれる農業関係の商品は、昔から、大量に、アフリカなどの貧しい国に輸出されていたわけで、それを

  • 禁止しろ

という「アメリカの主張」は非現実的なのだが、まったくそのことを疑わずに、アメリカの命令に従っている日本というのは、なんなのか、なんだよね...。