終わっているG7

今週のvideonews.comだけど、なんか、キリスト教系の大学の難民問題が専門だという学者が出演して、今回のG7について話している。
まず、現在の世界中の難民分布情況を図で示して議論していたところで、神保さんが、

の個所を見つけて、

  • そんな人いるんですか?

と暴言をはく。ようするに、神保さんに言わせると、ウクライナからロシアに行っている人とは、

なんだから、それを「難民」と呼ぶのは、おかしい、と言いたいらしいw
あのな。
日本やアメリカの報道ばかり見ているから、こんな反応になるんだろうな。
言うまでもないけど、マイダン革命以降、ウクライナ政権が欧米寄りとなったときから、ウクライナ政府による、ドンバス地方への「弾圧」が続いている(というか、ウクライナ国内のロシア語話者全員だが)。それだから、ずっと、ドンバス地方は

  • 自主独立

を訴えてきた。これに対して、ロシアがその「承認」をずっと主張しなかったのは、さまざまな深謀遠慮があったとしても、だからといって、国際社会がこの事実を無視することはできない。
今回、国連ではロシアによる軍事侵攻を理由として、ロシアへの非難決議については、軍事侵攻が開始された直後は、ほぼ、国連のすべての国が賛成したわけだが、それ以降のさまざまな

  • 制裁

については、参加しているのは、まさに、

を中心とした

の国くらいしかない。
なぜ、制裁に賛成しないかといえば、非常に当り前の事実があるからだ。つまり、

  • どっちもどっち

だからだw 例えば、

のとき、NATOは一方的な軍事爆撃を行ったが、

  • なぜこっちはOKで、今回のロシアはNGか?

に、誰も答えられない。イラク戦争での、アメリカによるイラク攻撃も同じだ。アメリカは当時、さまざな証拠というのを提示していたが、その後、それらが「嘘」だったことが分かっている。しかし、誰一人、そのことを謝らない。こんな例は数えあげたら、きりがない。
つまり、

  • 言っていることが恣意的

なわけ。自分たちがやると「正義」だからOK、でも、ロシアがやると「悪」であり、絶対に許さない。
(しかし、考えてみてほしい。ドンバス地域は、ロシア語話者がかなりの割合で住んでいる地域だが、ここに「同じ民族」として、ロシアが同情をもつのは、日本民族の大切さを考える日本の右翼なら分かるわけだろう。)
そう思って、G7を見てみると、

なわけだw あまりに露骨じゃないか? 今、世界中で、

を見ると、完全に

なわけw そして、神保も宮台もキリスト教徒。お前らが昔から言っていた、

って、どうなっちゃったんだろうねw G7とは

の「利益団体」じゃないか! もはや、フリーメーソンと変わらないくらいの、自民族利益追求団体でしかない。そんな「人口比」のG7に、一体、世界中の誰が従うの?
前回、浜田省吾の映画の話をしたが、その映画の元になっているライブは1988年だという。そして、浜省がテーマとしていた曲である、「MONEY」「J.BOY」「FATHER'S SON」、こういったものの影に、ずっと

があることが分かる。早い話、ロックそのものがアメリカの「資本主義」文化だ。そして、先程の videonews.comで比較されていたが、1988年当時のG7は本当に

  • 世界の全ての富

が集中していた。つまり、この頃は、世界中の全ての富が、

にあった。だから、それと浜省が直面したことには理由があったわけだ。アメリカが支配する世界の中で、自分の「父親」について考えるということは、

  • 戦中の日本人

について考えることでもある。すると、そこで

  • アメリカと戦って「負けた」日本人

の姿というのが、映し出されてくる。
しかし、その当時と比べて、今では、その富は、

  • G20

へと移っている。もはや、世界の中心はG7だとも言えないし、アメリカが世界の中心だとも言えない。アングロサクソン民族が、自民族中心主義で、利益相反で、G7という

  • お友達集会

をやったって、なにも世界を動かさない。
そして、このことは、G7を除いた、G20の国々はみんな自覚しているわけ。今回のG7にゼレンスキーが来たんだけど、彼は招待国として参加していたブラジルの大統領と会話しなかった。つまり、自分たちが不利になることを公の場で、つっこまれることを嫌ったわけだ。
今、アングロサクソン民族の政治家、ジャーナリスト、学者の全てが

  • 党派的

に「自分たち」の「仲間」を守るために、つまり、「仲間の利益」を優先して全ての発言をしている。このことが分かりやすいのが、宗教だ。ウクライナの西部はカトリックだ。そして、アングロサクソンの大半はカトリックプロテスタントだから、

である、ロシアの利益となることを一切発言しようとしない。なんとかして、ウクライナという国全体を「カトリックの国」とするために、ウクライナがマイダン革命以降に進めてきた、ウクライナ一国の「親欧米化」という「カトリック化」を応援している。
しかし、言うまでもなく、ウクライナの東部は、ウクライナ系のロシア正教だ。そして、マイダン革命以降のウクライナの欧米化政権は、その東部を、さまざまに弾圧してきた。
一方において、国連は「民族自決」を国連憲章でうたっている。であるなら、孫崎享さんが言っているように、なぜドンバス地域の自主独立を認めないのか。つまり、

  • 矛盾

している、恣意的なわけだ...。