同じ失敗を死ぬまで繰り返し続ける新潟

今月の、サッカーの日本代表の試合は、二試合とも大勝ちで終わった。
一戦目は実力差があり、あまり参考にならないが、二戦目ののペルーは、南米の強豪であり、しかも、戦術はペルーの方が上回っていて、日本はビルドアップに苦労していた。実際に、ポゼッションは試合全体で、6:4でペルーが上回ったらしい。
じゃあ、なぜ日本は大勝したのかだけど、まあこれを「レアルマドリー型」と言ってもいいけど、つまり、

  • 個の実力差

で勝った印象がある。特に、三苫と伊東が1:1で圧倒した場面が多く見れた。これは、逆に言えば、相手がポゼッションで上回ったため、相手に「攻めさせ」て、カウンターが使えた、と言うこともできるだろう。
日本の戦術はW杯でも見られたが、戦術で負けながら、日本の選手の「個」の力で、それをカバーしようとしている印象がある。分かりやすいのが、三苫、伊東、前田の「足の速さ」だ。おそらく、これで、相手はフィジカルに負けていながら、ポゼッションはうまくいくから、前に攻め込まなければならなくなり、中盤でボールを奪われて、カウンターを受けていた。
こういった戦いは、長期的にいいのかは分からないが、早い話が、「個」のフィジカルに依存する戦いができているがゆえに、

  • その分を、守備の安定に回せる

という関係になっているのが、森保の「戦術」だ、ということなのだろう。
ところで、ここで急に、J1の話を始めると、なんだか、しょぼい話に聞こえてしまうがw
新潟の最近のスコアが以下だ。

  1. 06/18 鹿島戦:0-2 ... '03 鹿島ゴール、'12 鹿島ゴール
  2. 06/11 京都戦:1-3 ... '28 京都ゴール、'72 新潟ゴール、'75 京都ゴール、'80 京都ゴール
  3. 06/07 滋賀:1-0
  4. 06/03 湘南:2-2
  5. 05/28 G大阪:1-3 ... '02 大阪ゴール、'43 大阪ゴール、'48 新潟ゴール、'56 大阪ゴール

あのさ。これ、もう少し、見せてもいいんだけど、同じなんだよね。なにが起きているかをまとめると、

  • 試合が開始するやいなや、早々に、バックパス祭の新潟のセンターバックに、相手のフォワードが猛烈に圧力をかけると、そのプレッシャーに負けて、次々とボールを奪われて、得点される
  • あまりにも前半に点をとってしまったので、相手は自陣ゴール前にブロックを作って、そのまま試合終了。
  • 京都戦は、そのマイナーチェンジで、新潟が何十分もずっと攻めたら「奇跡的」に点が入ってしまった。ということで、京都が、「試合開始と同様」に、新潟のセンターバックにプレッシャーをかけたら、また同じように、プレッシャーに負けて、ゴールをプレゼント。ということで、また、ゴール前にブロックで試合終了。

すごいよな、これ。なにが起きているんだと思うでしょ。
まず、新潟は、次々と負傷者がでている。それもあって、もともと、センターバックをやったことがない若手を、センターバックにコンバートさせた。まあ、ビルドアップをやるには、センターバックのキック力が必要なので、その能力が高い選手を「育てる」という意図で、使っている。
ところが、当り前だけど、センターバック未経験だから、ちょっとプレッシャーをかけられると、ぽろっぽろとボールを相手にプレゼントしてしまうw それで、

  • 何試合も何試合も、続けて、試合開始数分で、センターバックが相手のフォワードにボールを奪われて、失点を続ける

ってわけだw すごいよな。こんだけ、同じ「失敗」を繰り返したら、受験生の子どもでも、対策するんじゃない? ところが、この「失敗」をずっと続けている。もう、まったく、試合にならない。
ところが、さ。
おもしろいことが起きているわけだ。つまり、まったく監督解任の話がでてこないのだ。そして、地元のマスコミもまったく言わない。むしろ、そういうことを言う人が現れると、バッシングが始まる。
なにが起きているんだろう?
ずっと、「同じ失敗」を繰り返し続ける監督。それを解任しようと誰も言わない県民。そして、「なにも言わない」がゆえに、調子こいて、さらに何試合も、同じ失敗を繰り返す監督...。すげーよな。