言っていることが意味不明な東電

いやあ。東浩紀先生が、ツイッターのサブスクライブという「穴蔵」で、お金を出して応援してくれる自分のファンに向けて、次のような

  • 東電応援団

という「御用学者」ばりの主張をやっているんだそうだ(教えてくれた、5ちゃんねるのスレッド、ありがとう)。

処理水の安全は確認されている。これ以上の保存は不可能で廃炉の妨げになる。廃炉を進めたいなら海に放出するほかない。あとは風評被害を減らす努力すればいいだけ。こんな自明の話を政争の具にするのは全く愚かだ。「私たちは賛成しなかった」というアリバイ作りも理解できない。嫌になりますね。
@hazuma 2023/08/23 19:05

こいつを絶対に「知識人」として扱ってはいけない。今後、絶対にこいつの本を買ってはいけない。いくら、東電からお金をもらったのか。今まで、いくら東電からお金をもらったのか。絶対にこれを、公開させなければならない。
本当の

  • 悪魔

だよな。こいつ。ずっと、こういうことを言い続けるんだよ。これから死ぬまで。そして、東電からお金をもらい続ける。
さて。ジャーナリストの烏賀陽弘道さんが、最近の「デマ」に対して、個別に「反論」をしてくれている動画を作成してくれている。

m.youtube.com

まあ、いろいろ説明してくれているけど、私なりに気になったポイントをひろうと、

  • 今まで原発は国内問題であったのに、汚染水を海に棄てることで、海は「公海」と言って、世界中の共有財産だから、それに対する毀損となったため、国際問題に発展させてしまった。もっと言えば、中国による制裁の、かっこうの「口実」を与えてしまった。
  • 汚染水処理には、自然乾燥(スリーマイル島事故で行われた)と、コンクリート化がある。海に捨てるというのは、集めて外に出さないという、放射線防護の基本に反している。
  • 福島第一以外の世界中の原発が排出している「トリチウム」というのは、原発の燃料棒に直接ふれていない熱排出のための冷却水が、原子炉に隣接して置いてある施設のため、そこから空気中に飛び出してくる中性子と水分子が反応してできるものであって、そもそも、その成分が分明。
  • 対して、アルプス処理水はそもそも、福島原子炉の底にたまったデブリという「今だにその成分が分かっていない」高濃度の放射性物質にふれた水を、アルプスという謎の装置をとおすと、「きれいな水になる」と東電が自称しているだけのしろもの。そもそも、ここで言う「きれい」の定義が不明。そして、トリチウムだけでなく、あらゆる核種が水に残っている。これが残っているのは、東電の資料が公開している。それを東電は「政府の基準以内」だから問題ないと言っているが、ところが、政府の基準というのは「人間が飲んでも害はない」という意味で作った基準のこと。まったく、生物濃縮とか考えていない(そもそも、その検査も、汚れてなさそうな一つを適当にサンプリングしたものにすぎなくて、しかも、代表的な核種以外の、多くの核種の検査をやっているのはさらに少ないし、そういったものはもう二度とされないと考えたほうがいい)。
  • いっぱいになったと言っているタンクの67%は政府基準を満たさないから海に棄てられない。今、こんな大混乱を起こしているのは、残りの3分の1だけ。つまり、あとの3分の2は違った方法の処理を考えないといけないw
  • そもそも、福島第一のタンクでいっぱいになったと東電が言っている敷地の回りには、膨大な「空き地」があるw そこを一時的に使わせてもらうと言えばいいだけの話なのに。

もう支離滅裂でしょう。
そして、いつものvideonews.comでも、この問題を昔から追求してくれているジャーナリストの木野龍逸さんが説明してくれている。

m.youtube.com

まず、東電が汚染水を海に棄てたがっているのは、2011年頃からそういうことを言っていたのだという。しかし、事故直後は、国民の関心も高いので、ほとぼりがさめるまでやらなった、と。
次に、海への放出を強引に進めようとする理由は、「安い」からと言っているが、そもそも、放出した場合の、長期的な生物濃縮などの影響を調査もシュミレートもしていないだけでなく、こうやって、中国が日本の海産物をボイコットするなどして、さまざまな日本の産業に影響がある場合の

  • コスト

もまったく計算していない。当然、東電が漁業関係者に賠償しなければならないという話になると思うが、言うまでもなく、東電がそんなお金を払えるわけがない。だったら、なんで海に棄てるのが「安い」なんていう結論になるのか、その

  • 根拠

も最初から疑わしくなる。ようするに、まったく空想の中の「試算」でしかなくて、使いものにならないファンタジーの夢を見ているだけなわけだw
そして、最大の問題が

廃炉の「定義」が今だにないことだw 東電は「廃炉」と言っているが、それが実際には何をすることなのかも、今だに分かっていない。というか、デブリ福島原発の外にもちだすことも、スプーンの先っちょのちょっとしか、今だにできていないw いや。できるわけがないのだ。できないくせに、今だに、できないと言えない。だから、廃炉の「定義」がないわけで、

  • 絶対に終わらない

わけ。ようするに、誰がどう考えても、チェルノブイリと同じように「石棺化」をしなければならないのに、それを言うと、

  • 福島は未来永劫、復興しない(=絶対に現状回復しない=福島第一の放射性物質は未来永劫、あそこに置かれる)

ということが「決定」してしまうから、それが言えないw 言えないから、「廃炉」の定義が永遠に決まらない。
そもそもこの「汚染水」は、今日棄てられても、「これからもずっと増え続ける」。どんどん、どんどん出続ける。
また、東電は絶対に汚染水の核種の測定に、第三者である、ジャーナリストなどを立会わせない。つまり、東電がその統計で嘘をついていたとしても、誰も分からない。そんな状態で、本気で東電は、その水を海に棄ててもしらを切り続けられると思っている。
これさ。まったく、国際社会に説明できないんだよね。東電の言っていることが、支離滅裂で、無茶苦茶なの。東電を国際社会の前面につれだして、今回の暴挙について理解を求めるといったって、まったく、説明にならないでしょ。もう、言っていることが、滅茶苦茶なんだから。まったく、通用しないわけ...。
まあ、これが日本の「科学」のレベルなんだよね。そして、文系品質w 恐しいよ...。