原発が科学の問題でなく社会学(政治学)の問題だということを理解しない「工作員」たち

ここのところ、久しく起きていなかった

が、嗤っちゃうくらいに「簡単」に起きたわけだがw いやさ。私が今まで、どれだけ、宮台批判を行っても、誰もまったく興味ももたなかったのに、こんなに簡単に起きるんだって、ちょっと、鼻白んだわけだ。
ただ、言うまでもないけど、今回の「炎上」は、完全に、どうでもいい話だ。というか、嗤っちゃうくらいに、批判している連中が、宮台のことをなんにも知らない。たんに彼が「社会学者」だから、「文系」だから、というところしか言及していないわけで、完全に「無意味」な批判だ、と言うしかないw
あのな。宮台を批判するなら、いかに、ニコラス・ルーマンが「危険」な、

なヤバさが、そもそもの宮台の本質だ、ということを理解した上で批判したら、と思うわけだ。宮台の本質は、そもそもが、彼の「反左翼」の生涯にあるわけだろう。彼は、三島由紀夫全共闘に向けて「天皇」と言ってくれたら共闘できると言ったように、唯一「反左翼」と言ってくれれば誰とも共闘できる、っていう人間なわけ。彼の生理的なまでの、

もっと言ってしまえば「世田谷民主主義」だよねw つまり、彼にとって、お金持ちであり、富裕階層にしか興味がないし、貧乏人を「搾取」して、富裕層が今以上に「富裕になる=輝く=キラキラする」というところに、彼の「野心=欲望」があるわけだ。ここにこそ、彼の全生涯を賭けた「反左翼」としての、

  • 左翼嫌い=左翼憎し=左翼への怨念

みたいなのが籠っている。つまり、彼は左翼知識人のメインストリームのトップランナーとしては、

  • 小物

なわけ。つまり、日陰者。そういったトップランナーから見たら、たんなる

なわけね。つまり、「保守主義者」。実際、左翼に対抗して、「国家が大事」とか、どうでもいいような、つまんないことしか言ってこなかったし、そういう思想家を(誰もやらないから)分析して、やっと、学問的な地位を勝ち取ってきた程度の人なわけだ。
だから、彼には「(自分には)才能がない」なりの、

  • 学歴コンプレックス

がある。まあ、いわゆる「ブルジョア小金持ち」なりの、しみったれた矜持みたいなものね。
つまり、彼にとっては「小市民」としての、小金持ちとしての「財産」さえ、貧乏人に奪われなければ、そこについての「不文律」さえ維持されるなら、

  • それ以外の「社会正義」の側につくことなど「たいしたことではない」

といった、さっき言ったような、三島由紀夫の「天皇主義」に似た「倫理」があるわけw
つまり、反原発だよね。
今回の宮台が「炎上」したとされている発言は、トリチウムが「生物濃縮」されると言ったから、とされているわけだが、この話題って、少しネット上の議論の経緯を見てみると、一種の「トラップ」のように扱われてきた経緯があるわけね。
ただ、「トラップ」は「トラップ」なりに、意味不明なわけ。つまり、たんなる

  • テンプレ

なんだ。もう、「返し」が同じで、それがあってるかどうかなんて、もはや、誰も考えないw 言ったもん勝ちみたいな「パフォーマンス」ばかりがミーム的に増殖しているだけで、誰もその議論の「最初」を考えようとしない。
まず、ここでの最初の「トラップ」が「生物濃縮」という言葉だw

<質問:池田会員>
生物濃縮の定義はどのようにされているのでしょうか。
<回答:鈴村会員>(6月6日)
海洋環境中での生物による有害物質の濃縮ついては、そのプロセスによって、いくつかの定義があります。下記のUSGS(米国地質調査所)のホームページによると、
Bioconcentration – The accumulation of a chemical in the tissues of anorganism as a result of direct exposure to the surrounding medium(e.g., water; i.e., it does not include food web transfer).:食物連鎖は通らない、海水から直接の取り込み。
Bioaccumulation – General term describing a process by whichchemicals are taken up by an organism either directly from exposure toa contaminated medium or by consumption of food containing thechemical.:海水から直接と食物連鎖の両方。
Biomagnification – Biomagnification is the process whereby the tissueconcentrations of a contaminant increase as it passes up the foodchain through two or more trophic levels.: 食物連鎖のみ。
Bioaccumulationに対して生体内蓄積という日本語があてはめられることがあります。しかし、いずれも「生物濃縮」として表記されることがあり、それぞれのプロセスをきちんと区別して議論しないと混乱が生じるかもしれません。
togetter.com

つまり、さ。ネット上で「炎上」している奴らは、「生物濃縮」の「定義」を限りなく

  • 大きく

「解釈」した上で、「宮台は間違っている」って、ふきあがっているわけw つまり、完全な「テンプレ」なわけね。こうやって、今までも、「罠にかかったな、くっくっく」って、「お前は間違っている」って、マウントをとって、きゃっきゃうふふとネット上で騒いできた「歴史」があるわけね。つまり、ずっと繰り返されてきた道なわけ。
例えば、以下だけど。

2)OBTが沿岸の生態系の中で生物濃縮される、というのは事実です。しかし、海水中のトリチウム(ほとんどが自由水型トリチウム)濃度と比較して、何千倍にも濃縮したように見える、というのは、誤った見方で、排出されたOBTからの濃縮率はそれほど高くはないようです。
@Kontan_Bigcat 2018/08/09 17:53
togetter.com

この記事は、タイトルから分かるように「高濃度」の生物濃縮はない、と主張しているだけなわけね。しかし、ここで言う「高濃度」で、なにをイメージしているのかは、ほとんどその人の「ファンタジー」なわけ。その人が、どういうふうに思ったかでしかない。
この記事をまとめた人は、おそらく、「なにかと戦っている」わけねw まあ、東電の応援団にでもなった気持ちで、必死で戦っているわけだけど、その差異ってなんなの、ということになる。この記事をまとめている人にとっては、大事な差異に見えているのかもしれないけど、普通に考えると、「そんなことより大事なことがある」と言いたくなるわけね。
つまり、日本の原発行政が「ねじれ」ているのは、政府側もつい口をすべらして、

  • 科学的に安全

って、言っちゃうわけ。でも、こう言っちゃだめなのね。原子力産業は、それを絶対に言ってはいけない、という「不文律」で今までやってきたの。その前提が、多くの人は忘れているわけね。
CRPも、自分たちが作っている基準が

  • 安全

とは「絶対」に言わないの。この基準を守ると、「何人か死ぬ」という基準だ、って言っているの。死ぬの。だけど、原発は「社会的な利益」があるから、その死者を、社会として

  • 許容

しよう、という民主主義的な「合意」の下で始まったの。
つまり、原発は「科学」の問題じゃないの。その死者を、社会として受け入れようという、政治学社会学)的な手続きによって成り立っている社会システムなのね。
だから、宮台にしてみれば、この議論が「お笑い」なのは、そこにあるわけ。宮台を批判している側は、自分が「科学」で「安全」を「証明」した、と思っている。そういう、

  • ボクガミヤダイヨリタダシイ(=イイテンスウダ)

っていう「ペーパーテスト競争」をしているつもりになっているんだけど、宮台の方は、「そんな些事はどうでもいい」、そういった原発におけるあらゆる「基準」は、

  • 何人かを「殺す」

ことを「みんな」で「合意」するかどうか、の「社会的合意」をそもそも獲得できるのかどうか、の根源的な問いに人々を直面させることの方を重要視しているわけで、それに気付かない「理系」の「おこちゃま」たちは、なんとお花畑だろうね、って話なわけだ...。