あくたん、ソロマス達成

ホロライブのVTuberの湊あくあが、FPSのゲームのAPEXでソロマスを達成した。まあ、通算では二回目になるが、今期は以前とは仕様などいろいろ変わっていて、かなり難しいと言われていた中での達成だった。
彼女がこのチャレンジを始めるときに一回、このブログでその詳細を書いた記憶があるが、実際に達成したわけで、その長い道程を振り返ってみて、これがどういう意味なのかを考えてみたい。
しかし、そのためには多くの前提条件について説明する必要がある。まず、この挑戦は、たんにソロマスになった、というより、どういった制約の中で彼女がゲームをしていたのかを考える必要がある。当り前だが彼女はVTuberなので、その様子を配信する。そういう意味で、それを騙すことはできない。次に、そもそも彼女だって、ホロライブに所属しているわけで、日々の仕事がある。あくまでもこのチャレンジは、そういった仕事の合間に行っている、ということを理解する必要がある。
全体を通して見て、彼女の場合は「内部ランク」が高いために、シルバーからずっと、

と戦っていた。ずっと、だ。だから、全然勝てない。ただ、勝てないなりにも、うまく勝利をひろって、マスターに近づいてきた。そして、今日はずっと、最初っから沼っていた。私は寝落ちしていたが、深夜の3時くらいに、ローバーを使うようになって、1位、2位、1位をとって、ソロマスを決めていた(毎日、5時くらいに目覚める日常を過ごしていたため、最後のスパチャ読みはリアルルタイムで見ていたが)。
そもそもこのゲームは、一人で遊ぶものじゃない。3人がチームとなって戦うもので、一人でランク戦に参加するということは「野良」と呼ばれる、同様の人たちと、その場で3人即席チームにさせられるということで、まったくの不利だ。さらに、彼女の場合、音声通話を基本的に切っている。事務所の制約もあるのか知らないが、マナー違反対策をかねて、そうしているのだろう。
こういった条件で、そもそも、なぜ勝てるのかは少し不思議なところがある。つまり、わざとこういった「不利」な条件を自分に課して、プレーをしている、というところに特徴がある。まあ、言ってしまえば、これだけ不利な条件を自分に課しても勝てるくらいにトレーニングをしてきた、ということになるのだろう。
それでは、彼女はプレデターを目指すのか? おそらくそれはない。なぜなら、そもそも「時間がとれない」と思われるからだ。プレデターになっている人が、多くの時間をかけてそこまでたどりついているわけで、それだけの時間がとれない、ということから、こういう判断になっている。
いや。逆に言えば、プレデターになることに、そこまでの意味、モチベーションを感じないだろうということは理解できる。なぜなら、彼女はソロでやっているからだ。ソロという「不利」な条件で、マスターまで行けたことには意味があったとしても、なんでその不利な条件で、最高ランクを目指さなければいけないのかは意味が分からない。だったら、プルパを作って目指せばいい、ということになるだろう。
ただ、そういった細かいことを除いて、この「厳しい」条件でソロマスを達成できたことは、純粋に彼女が「楽しかった」と言っているんだから、そうなのだろう。そりゃあ、願ってもない、世界最高水準の相手と一緒に戦えたのだから、ゲームへのモチベーションを失いかけていた彼女がそれを「よかった」と言ってくれるなら、ファンにとって、それ以上に嬉しいことはないのだ...。

追記:
私が個人的に興味深かったのは、彼女がプレマス挑戦中に、グラフィックボードの交換をやった話だった。以前に実家に住んでいた頃は、おじいちゃんが全部、PCのセットアップまでやってくれていたけど、今回はこのボードの交換は自分でやったと言っている。なるほど、会社の有識者の手を借りていないんだな、というのが興味深かった。まあ、視聴者には多くのハードに詳しい人がいて、有識な情報を提供してくれるだろう。そして、これからも、きっと彼女はそういったサポートをもらって、うまくやるのだろう。