ベトナム戦

昨日のサッカー日本代表戦は、前半に一定期間、ベトナムが2−1で勝ち越しした時間が続いた。まあ、このまま、ベトナムに一点を守りきる力があったら負けていた。つまり、アジアカップのグループリーグで、初戦、一敗スタートも十分にありえた。
それでは、この二失点をなぜ受けなければならなかったのかということだが、両方ともセットプレーから。一点目のコーナーキックは、防ぐのがなかなか難しいとしても、二点目は、おそらく多くの人が不満に思ったはずだ。一つはもちろん、キーパーの鈴木の不安定さだが、これについては、ベルギーのシントトロイデンでも不安定な守備をしているわけで、あまり驚きはない。むしろ、気になるのは、簡単にポストプレーを許したことと、その前の、菅原がファールを与えて、フリーキックとなったことだろう。特に、あのファールであり、そこに至るまでの、ベトナムの左サイドからのビルドアップ、つまり、伊東の場所が完全に

  • 狙われていた

ことの方が気になる。トルシエに、あそこが「穴」と見抜かれて、何度もこちらのサイドで

  • 数的有利

を作られていたことが、ずっと気になる。菅原のファールは、レッドカードでもおかしくなかった、怠慢プレーだと思うが、いずれにしろ、このサイドが、何度も何度も数的有利を作られて、こちらのサイドからのビルドアップを許していたことにこそ、根本的な問題がある。
いずれにしろ、前半は3−2で日本の勝ち越しで折り返した。では、ここで追加された二点だが、南野にしても、中村にしても、完全に「ゴラッソ」であって、もう一回やれと言われてもできないような、ラッキーゴールだった。相手が、5−4ブロックかつ高いラインで攻撃的に来ているところで、この二点はラッキー以外のなにものでもない。もちろん、日本の中盤のハイプレスを繰り返して、何度もボールを回収し続けた結果ではあるのだが、ラッキーであることには変わりがない。
後半は日本は、フォーメーションを変えてきた。つまり、伊東の穴を埋めるフォーメーションにしてきた。しかし、それによって、日本の攻撃は弱くなった。しかし、前半でリードしたので、森保は守備的でOKと考えたのであろう。
おそらく、森保は今回のアジアカップをかなり「守備的」に戦うことが予想される。それは、W杯でもそうだったが、やはり、公式戦でそう簡単に勝たせてくれない、ということなのだ。相手は、徹底して日本を研究してくる。まあ、実際に森保が集めた人選を見ても、守備的であることは明らかか...。