沙知先輩が好きすぎる

ラブライブシリーズの「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」は、スマホゲーム「Link!Like!ラブライブ!」の中のメインストーリーとして配信されているコンテンツだが、ゲームの方はいわゆる「カードゲーム」。まあ、このゲームの仕様については、今回は語らない。
今日、ここで書きたいのは、主にメインストーリーについてだ。
蓮ノ空の特徴は、「リアルタイム」性だ。つまり、ゲームのメインストーリーの「進捗」が、現在の時間と対応している。つまり、ストーリーがリアルタイムで登場人物が「成長」する物語となっていることが、決定的に今までのラブライブシリーズと違うところだ。
対して、もう一つの特徴として挙げられるのが、おそらく「VTuber」性だろう。登場人物が

された「3D」モデルのVTuberとして登場する。ここについては、最近の技術を使っているというのもあるが、かなり、VTuberを意識していることは間違いない。この前の、ビッグバンでは、善子が3DのVTuberとして登場したが、おそらく、ラブライブ関係者の次の展開として、この技術への投資をかなり早くから意識していたのであろう。
そして、メインストーリーだが、花帆とさやかが4月に入学してから、すでに、2月まで来ている。ラブライブ全国大会も終わり、もうすぐ、

  • 卒業

の季節が迫っている。そしてそれが終われば、4月になって、新学期となる。
卒業と言っても、誰も卒業なんてしないだろ、と言われるかもしれないが、少し話は違うのだ。
確かに、梢も綴理も慈も2年生だし、瑠璃乃も(海外留学していて留年しているのかは知らないけど)1年生だし、今年、卒業しない。しかし、卒業するメンバーがいるのである。それが、

  • 大賀美沙知(おおがみさち)

だ。彼女は今の生徒会長だが、3年生で今年卒業する。そして、そもそも彼女が、

  • 去年

の蓮ノ空スクールアイドルクラブのメンバーであったことは分かっている。しかし彼女は去年、クラブを辞めて、生徒会長となった。なぜ辞めたのかについては、すでに、作品内で語られているが、彼女は、蓮ノ空スクールアイドルクラブが存続の危機になったときに、部を存続させるために、彼女が犠牲になった、ことが説明されている。
そう。沙知先輩は、

  • スクールアイドル

だったのだ! ある意味で、今までのシリーズで、スクールアイドルの「卒業」を描いたものはなかったんじゃないか。今回、沙知先輩の卒業が描かれることになるわけだが、結局、彼女がなんだったのかは、あまり明確に描かれていない。
この作品において、「去年になにが起きたのか?」は、常に、花帆やさやかや瑠璃乃からは「謎」として明かされない。なにかの事件として、彼女たちの前に、その全貌が現れる、という形でストーリーは進む。去年、なにがあったのか? そして、なぜ沙知先輩はスクールアイドル部を辞めたのか? それは、「ツバサ・ラ・リベルテ」のストーリーであかされることになる。
なぜ、今年、花帆やさやかがスクールアイドルをやれているのか? それは、沙知先輩の

  • 犠牲

によってだ。彼女が、スクールアイドル部を辞めてくれたからだ。彼女が辞めてくれたから、部は存続できた。沙知先輩は、スクールアイドルを続けたかったんじゃないのか? しかし、彼女は自分が辞めてまで、部を存続させることを選んだ。
なあ。本当のスクールアイドルは「沙知先輩」なんじゃないか?