日本のビルドアップ

イラン戦については、ネット上でも語り尽されている側面がある。ただ、ここで一つだけ追加しておきたい。それは、後半の日本の攻撃が完全に、なにもできなくなった件についてだ。
その理由として、後半に日本が久保と前田を代えたことが言われている。それによって、日本は完全に最終ラインが下がってしまった。
そして、日本はずっと、相手に合わせて、

  • パワープレー

に付き合っていた。日本の最終ラインが下がって、下がって、それに対して、相手が放り込んでくるんだけど、その「発射台」へのプレッシャーがない。だから、非常にコントロールされたボールが来る。
ここで大事なポイントは、

  • 日本が完全にビルドアップができなかった

ことだ。もちろん、最終ラインでボールを回すことはできる。しかし、そこから前に運べない。前に運べないので、相手と同じように、

  • 前にボールを高く蹴り出す

ことしかできなくなる。鈴木も前にボールを蹴り出すことしかできない。
相手がオールコートマンツーマンで来ている。そうした場合に、、どうやってビルドアップで前線まで、ボールを運ぶのか? 日本は「殴り合い」をやってはいけない。それは、日本が選んでいるメンバーがそういったフィジカルで勝てる選手じゃないから。相手がしつこく、ロングボールで来るときに、それに

  • つきあって

はいけない。日本は徹底して「ビルドアップ」をやらなければならない。しかし、それができなかった。その一つの理由として、日本の最終ラインが下がりに下がって、ラインを上げられなかったことがある。もう一つが、鈴木だろう。鈴木はあまりにも経験がない。ずっと、弱気なプレーばかりやっている。自分が失敗しちゃいけないと、セーフティーなプレーばかりを選ぶ。日本が勝つには、ビルドアップに勝機を見出すしかないのに、鈴木は彼の積極的なプレーから、その困難を打ち破ろうといったチャレンジは感じられない。
こういったことを総合的に考えると、日本代表は「そういったケース」を想定した練習をやってない、の一言に尽きているんだと思う...。

追記:
いろいろ考える人はいるみたいで、もしも日本がイランの空中戦を受けて立つなら、冨安をセンターフォワードにして、2トップにするしかない、とか言ってる人がいて、もしもそれをやったら、ロングキックが得意な鈴木を使った理由にまでなるんだけどw 頼むから、練習したことをやってくれw