サッカーのあまりに得点が入らないがゆえに起きる現象

サッカーの試合を、一つの「確率論」として考えたとき、おもしろい現象が起きている。
とにかく、サッカーは得点が入らない。一試合に、1点、または、2点。おそらく、多くのチームが平均で、1点前後となる。ここではこれを、

  • 0点 ... 2割
  • 1点 ... 6割
  • 2点以上 ... 2割

としよう。そうした場合、どういう戦略が正しいのか。この戦略を、「攻撃的」「守備的」の二種類で考えてみる。まず、最初の選択は試合の開始をどちらで戦うかだ。普通は攻撃的と考えるが、相手の戦略を見極めるとか、後半まで体力温存と考えて、守備的で始めるというのもありだろう。
次に、 自分のチームが1点差で勝っている場合。この場合、守備的にすることには一定の合理性がある。なぜなら、そもそも相手に点が入らない可能性は十分にあるから。
逆に、自分のチームが1点差で負けている場合。この場合、攻撃的にするしかないだろう。ただし、相手があまりにも攻撃的になっている場合は、守備的を継続して、様子を見て攻撃的に変える、といったテクニックはありうるかもしれない。
こうやって考えたとき、そもそも自チームに得点が入るのは、「確率」だ。まったく入らないことも十分にありえるし、これは勝率の高い、上の順位のチームにおいてもそうなのだ。
一般に強いチームとは、

  • 能力の高い選手がそろっている
  • チームの戦略が(相手チームの性質と比べても)合理的だ

といったところから推察されるものだが、「そうであっても」、上記の「確率」なのだw つまり、強いチームが必ず、弱いチームに勝つわけではない。負ける場合がある。
ただし、である。
これを、シーズンを通して考えたときには、一定の傾向は現れてくる。やはり、強いとされているチームは、いい成績を残しているし、そうでないチームは、シーズン終了時には下位にいることが多い。