湊あくあの卒業の歴史的経緯

昨日の配信で、あとは今日の卒業ライブを残して、湊あくあのホロライブの卒業となる。正直、あまり事情の分からない人は、理由はなにかとか、なぜ今なのかといったことが、ほとんど説明されないことに困惑しているんじゃないか。
あれだけ、「アイドル」という冠で、若い人に名前を売ってきて、こんな、ほとんど「説明責任」を果たさずに、終わりとなることは、ほとんど意味不明だろう。多くの、湊あくあのグッズを買った人、コンサートに行った人、スパチャで多くのお金を使った人。この玉虫色の終わりに、本人が説明しなきゃならないというより

  • 会社

が、まったく説明を放棄しているのが驚きだ。まず「卒業」とはなんなのかをホロライブという会社は説明をしない。普通に考えれば、ホロライブという会社の所属をやめるということなのだろう。しかし、湊あくあのグッズやCDなどの販売に対して、彼女に払われる分はないのか。そもそも過去動画はどうなるのか。ツイッターはアカ消しになるのか、アカは残すのか。普通に考えると、表舞台には出てこなくなるとしても、いろいろと
会社との関係は続くと思われるわけで、よく分からないわけだ。
結局、この話がややこしいのは、そもそものホロライブの盛衰史そのものが、あくたんの歴史そのものだった、というところにあるわけだろう。

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つまり、湊あくあを理解するということは、ホロライブという会社を理解するということと切っても切れない関係だ、ということだ。
2期生としてデビューした彼女は、当時はそもそもホロライブ自体が、にじさんじなどと比べても弱小の事務所だった。その中で、あくたんが一人で、にじさんじなどの人気VTuberと肩を並べる視聴者数を稼いでいた。そういった中で、3期生の兎田ぺこら、4期生の桐生ココと下の世代が現れる。特に決定的だったのが、桐生ココだろう。彼女はバイリンガルで英語が話せたため、グローバルな視聴者を集めたことで、ホロライブという会社自体が、海外の視聴者をとりこむことになり、一気にホロライブが業界のトップになった。
しかし、桐生ココは中国の問題で、卒業をする。ある意味で、湊あくあも中国との距離のとりかたで悩んでいた一人でもあった。
このトラブル以降、とにかく湊あくあには、よく分からない、

  • 見えないアンチ

がずっと、一定の割合で粘着するようになる。一時期はほとんど配信をやらない時期もあって、そもそもホロライブ自体の人気も、一時期ほどではなくなっている。
普通に考えると、湊あくあの「自己犠牲」によって、彼女は卒業を選んだんだろう、という印象が強い。桐生ココの卒業も、湊あくあの卒業も、会社の

の観点から、「損切り」されたという印象が強い。なぜ、ホロライブという場所が、さまざまな悩みを抱えている女の子たちの「避難所(=アジール空間)」として、あり続けられないのか。彼女たちが、たんなる

  • お金儲けの道具

として消費されていくのか...。