2009-09-27から1日間の記事一覧

長谷川亮一『「皇国史観」という問題』

日本の戦後が、戦中の「焚書」から始まったことは、戦後のこの国の国民に大きな影響を与える。 この国の国民が、戦後、不戦の誓いを立て、世界平和のために、一心を捧げてきたことは、一方において、立派なことであろうが、他方において、それが、その国の過…

コリン・クラウチ『ポスト・デモクラシー』

掲題の本のタイトルの話に入る前に、著者は、ある問題提起をする。 まず一九九〇年代後半には、先進工業国の大半で、つぎのようなことが明らかになりつつあった。どんな政党が政権に就こうと、国の政策は富める者の利益になるよう一定の圧力が継続的にかけら…