聖徳太子は、日本書記にある人物だが(正確には、別の名前で登場する)、ある説では、その存在が疑われている。この本では、その聖徳太子を、各時代において、どのように見られてきたのかに、焦点をあてている。
江戸時代においては、日本の仏教受容に関わった部分から、朱子学者から批判される。明治直後は、廃仏毀釈で、寺など、仏教美術が、かなり破壊されるが、やりすぎという見方が広まり、比較的こういった動きは弱まる。逆に、聖徳太子自身も、学校の教科書でとりあげられるようになる。
聖徳太子の歴史学――記憶と創造の一四〇〇年 (講談社選書メチエ)
- 作者: 新川登亀男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/02/09
- メディア: 単行本
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