小幡績『ネット株の心理学』

この本において、著者は、一般の庶民が、株をやるなら、デイトレ、ネット株が、いいんだ、と主張する。一般的には、危険だから、証券会社のパックのやつを買えみたいなのが大勢だが。
例えば、勝間和代お金は銀行に預けるな

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

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になると、ほとんど、説教である、庶民は、バカだから、証券会社が、ありがたくも用意してやってるんだから、それを買っとけ、みたいな感じでしょう。
じゃあ、小幡という人は、なぜ、ネット株がいい、と言っているか、というと、その方がリスクが少ないから、という。つまり、常に、ケータイとかでチェックして、値段が下がったら、速攻売れば、バカ負けすることはない、ということなのだ。
しかし、微妙ですな。ようするに、四六時中、株の動きをチェックしてないといけないというわけだから。疲れますわ。
そもそも、株というのは、個人がお金を貸す立場になる、ということであり、たんに消費したり、労働を提供して、給料を得るだけから、積極的に、お金を運用する立場になる、ということだ。もちろん、庶民が提供する金額など、たかがしれているので、ライブドアのように、庶民はバカにされて終わるだろうが。

マル激トーク・オン・ディマンド第336回(2007年09月06日)
サブプライムローン危機の本質
ゲスト:小幡績氏(慶應大学大学院准教授)
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ネット株の心理学 (MYCOM新書)

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