石川県の地震

正月の一月一日は、実家でのんびり過していた。私は実家が新潟なのだが、NHKのサッカー日本代表の試合を見ていた。
地震は、試合が終わって、森保監督のインタビューが始まったところで、NHKのテレビ画面は緊急ニュースの画面に切り替わった。最初の地震は、そこまで大きくなかった。いつもの感じかな、くらいに思っていたが、さかんに、津波を気をつけろという呼び掛けもあって、いつもと様子が違うな、といった印象を受けた。すると、巨大な地震が襲ってきた。
二回目のそれは、かなり大きかった。すぐに、東日本大震災のときを思い出した。あのときは私は東京にいたのだが、揺れの大きさは同じくらいかもしれない。ただ、揺れの長さは東日本大震災のときの方が長かった。
実家の場所は海沿いではなく、内陸の方ではあるので、津波を心配する場所ではない。そのことは別として、なぜNHKがこれほど津波を警戒するのかは、当然、東日本大震災の経験から理解できる。
津波が高くなるメカニズムは、「波(なみ)」というものがどういうものなのかについての知識がないと理解できない。今回の地震での予測は、3メートルとなっていたが、もちろん、3メートルとは人間の身長をはるかに越えているわけで、油断できるものではないわけだが、東日本大震災では15メートルを越えていた。なぜそんな大きさになったのかについては、そのメカニズムが分かっている。ある震源から発生した波(なみ)と、別の震源から発生した同じ大きさの波(なみ)が、

  • 重なった

ときに、二つの場合が考えられる。

  • 互いに打ち消しあう
  • 互いに強めあう

この「強めあう」というのは、三角関数の重ね合わせの原理を考えれば、ちょうど

  • 二倍

になる、ということを言っている。つまり、3メートルだったら、6メートルになる、と言っているわけである。つまり、波の大きさの「スケール」というのは、こういう単位で変わる、ということだ。このことを理解できないと、津波に対する危機管理は行えない...。