2008-03-22から1日間の記事一覧

井上靖『風林火山』

最近まで、BS NHKで、大河ドラマをやってたが、その原作。 まず、山本勘助の存在が疑われている。江戸時代の文献には、あるようだが、おそらく、存在したとしても、あれほど、策士として、重用されたことのない、普通の足軽だっただろう、と言われている。し…

浅野裕一『儒教 ルサンチマンの宗教』

この本は、かなり変わっている。なぜそう思うかというと、宮崎市定『論語の新しい読み方』なら、孔子そのものがどうだったか、については、それほどフォーカスしていない。むしろ、ひとつの考古学的文献としてみたとき、あまりにも、無理体な解釈、読み方を…

宮崎市定『論語の新しい読み方』

論語というのは、日本の歴史が始まるはるかに前に書かれた本であるが、経学の流れで、読まれてきた。これはなにかと言うと、儒教の中ということだ。つまり、ある種の、宗教というバイアスのかかった形で読んできたということだ。 しかし、普通、古代の文献が…