2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「ペンギン・ハイウェイ」視聴者の反応への違和感

私はそもそも映画版のアニメ「ペンギン・ハイウェイ」を見る前に原作を読んでいた関係で、このアニメをある程度、客観的に見れたのかな、といった気持ちがあった関係で、このアニメに対する、ネット上の反応を少し意外ではあった。 それはどういうことかとい…

靖国問題から遠く離れて

私が靖国の問題を、改めて書こうと考えて始めたのは、8月15日の「靖国神社」のことであった。いや、もっと直截に言ってみれば、あそこで「痴態」をさらしている 軍服コスプレ について、それを「本家」コスプレの、コミケで見かけるコスプレとの対比で、…

松本俊吉『進化という謎』

いわゆる、社会生物学論争の「決着」ということで、いろいろな大衆向けの本を読んでいると、そもそも、この論争の「結果」というものが、まったく反対に人口に膾炙してしまっているのではないのか、といった疑問を持たずにはいられなくなる。 ようするに、 …

なにが比喩なのか?

人文系の学問が、理系に比べたとき、議論のどこかに「だまし」があることは、ようするに人文系の学問が、そもそも理系の 比喩 で理論が形成されていることをよく示している。 例えば、「形容詞」というものがある。私たちは日常言語において、当たり前のよう…

小島毅『志士から英霊へ』

私は第二次ベビーブーマー世代になるのだと思うのだが、この世代にとって、この日本とはなんだったのか、なんていうことを考えてみたりする。そうしたとき、例えば 象徴天皇制 がある。日本は、象徴天皇制を採用している。ところが、ここでいろいろとひっか…

人文系学問への根本的な疑念

こういう言い方をすると、いろいろと誤解をされそうであるが、私は今だに、人文系の学問に対して疑念をもっている。それはようするに、 自然科学の「比喩」 なのだと、生産する側も消費する側も思っていて、つまりは、最終的には なにかの「目的」を達成する…

資本主義を礼賛する鬼畜たち

資本主義礼賛論は、ようするに、お金持ちはどんどんお金持ちになり、貧乏人はどんどん貧乏になり、 それでいい という考え方だと言えるだろう。この場合に、ではなぜ彼らは「それでいい」と考えるのかといえば、 資本主義による「テクノロジーの発展」によっ…

リオタールの「ポストモダン」

私は以前、「ポストモダン」を、以下のように定義した(というか、引用元から孫引きする形で、指示した、ということだが)。 もう一人のレヴィは一九四八年生まれなので、六八年五月のとき二十歳前だった。彼は七八年に、雑誌で「ヌーヴェル・フィロゾフィー…

監督をスケープゴートにして悦に入る日本代表

今回のW杯を見ていて、私を驚かせたのは、試合というより、その試合の中で起きたある出来事に対する その後の世間の反応 であった。それは言うまでもなく、決勝戦における、ロシアの反体制ロックバンドの、プッシー・ライオットの、試合中の乱入である。 こ…

エリート男子校は性差別である!

自民党の杉田議員が、LGBT差別を雑誌の対談で述べたことで、自民党のホームページなるところで、無記名で、自民党から彼女に「注意」をした、なる文章が一方的に発表されたそうだが、そもそも彼女は昔から、ほとんど同じようなことを述べており、その彼女を…