2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

入間人間『電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版』

テキストとはなんなのだろうか? 文学において作品とされるものに対して、二つのアプローチがある。一つは、その作品を書いた「その人」の生態から迫るものだ。その作家はどんな生い立ちなのか。その作品を書いていたとき、どこにいたのか。毎日、どんなもの…

原発経済学

もし日本の原発を「経済問題」と考えるとするなら、どういうことになるだろう。 まず、今回の福島原発の「被害」から免れている人は誰か? と問いかけてみよう。すると、 原発のない都市に住んでいる人 ということになるだろう。つまり、 東京人 だ。彼らに…

原発と青春

私は今回の福島原発の「責任」の第一に、40代後半から60代くらいの、つまり、「全共闘世代」と呼ばれる、つまりは、田中角栄の、日本改造論を実際のこの国の主導的な言論を先導してきた 世代 に大きなものを感じている。 彼らが今まで、どのように振る舞…

原発と戦後日本論

言うまでもないことであるが、やはり専門家はバッファが違う。彼らには、リソースがある。我々にとって、常に専門家が必要なことは変わっていない。 たとえば、今回の福島原発についても、やっと雑誌や書籍による論文やエッセイが増えてきた。ほとんどは、似…

田島正樹『正義の哲学』

(今回の、ETV特集の神聖かまってちゃんのドキュメンタリーは、ちょっと考えさせてもらいましたね...。) 著者が既存の左翼運動が、マルクス主義的な階級闘争(上部構造と下部構造)から、むしろ左翼が国家、つまり、 法 に対して、デタッチメントな態度…

フランシス・S・コリンズ『遺伝子医療革命』

今回の、東日本大地震において、死者のおよそ6割が60歳以上であったというニュースがあった。この老人の死者の割合は、やはり大きいと言わざるをえない。 津波において、なによりも重要なことが、一秒でも早く、安全な場所に移動することだったとするなら…

Iku「Rimless〜フチナシノセカイ〜」

(それにしても、音楽って聞かなくなったものだ。) ねえ 聞こえる? 記憶を彷徨ってる アニメ「電波女と青春男」をなんの予備知識なしで見た私にとって、あの玄関の脇に横たわってた、 簀巻(すまき)女 は、久しぶりに、いろいろと考えさせてくれた。 差し…

入間人間『電波女と青春男』

ドラッカーのマネジメントにおいて、組織が「イノベーション」を終えるということは、その組織の使命の終焉を意味していた。 だとするなら、この「イノベーション」が実際のところなにを意味しているのか、が問題となってくるだろう。 私たちが本屋に行くと…