2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

澤井正子「核燃料サイクルの本当の話をしよう」

私が原発が嫌いなのは、たんに、原発が危険だからだけではない。原発に関わる高学歴エリートの連中が、平気で 嘘(うそ) をつくからだ。彼らは、原発のことだけは「例外」として、いくらでも「嘘(うそ)」を言ってもいい、と思っているらしい orz。 安倍政…

セウォル号沈没事件

3・11以降の原発事故の問題を見てきたとき、一つ思ったのは、いわゆる「えらい人」の言うこと「だから」、みんな従おう、というような態度は、ほとんど絶望的な結果となる、ということを意味していたんじゃないのか、と思うわけである。 えらい人が「原発…

放映権料サッカー

今回の日本代表の結果について、マスコミを含めて、SNSにおける反応は「批判禁止」に近いものなのではないだろうか。 なぜ、こういった反応になったのか。その一番の理由は、巨額に膨れ上がった「放映権料」であろう。つまり、選手は ヒーロー でなければ…

えっと、放射線ホルミシス?

正直言って、福島第一の事故によって、多くの放射性物質が福島第一原子力発電所の、あの地震で破壊された土地から、放出されている状況において、そのことがどれだけの「リスク」なのかを、どのように評価すべきなのかと聞かれても、別に、専門家ではないの…

仲正昌樹『ハンナ・アーレント「人間の条件」入門講義』

ハンナ・アーレントの「人間の条件」という本については、以前もとりあげたのだが、そのとき、あくまで、公的と私的の表面的な部分にだけ、議論を限定して検討した。それは、たとえそうだったとしても、現代において、公的と私的の区別を保持することが政治…

日本代表についての憂鬱

みなさんは、コートジボワールとの初戦を、どのように見られたでしょうか。私は、この一戦を見ることで、もう、残りの2試合を見る必要がなくなったというくらいに、この一戦は、非常に象徴的だった、という印象を受けた。 どういうことか。 私は、正直に言…

古賀徹『理性の暴力』

安倍政権が、とうとう、300万円以下の残業代ゼロを検討中であることから始まって、集団的自衛権の解釈改憲、NHK人事の介入から、原子力規制委員会の人事の明確な利益相反の禁止に対する民主党時代に決めたルールの違反など、この政権が、非常に強権的…

BUMP OF CHICKEN「firefly」

アドラー心理学は、ある点において「残酷」な部分に、私たちが直面することを強いる側面がある。それだけに、本当は、私たちはアドラー心理学と正面から向きあうことが難しいのではないか、と思われる。 それは、結局は、私たちが日々行っていることは すべ…

BUMP OF CHICKEN「ラストワン」

私たちは、ある倒錯を生きている。それは、私たちは誰もが生まれた最初は 弱かった ということなのである。しかし、これは「事実」である。子どもの頃、私たちは間違いなく、一人では生きられなかった。その証明か過去をさかのぼって想起すれば、いくらでも…

岸見一郎『アドラー心理学入門』

ここのところ、「嫌われる勇気」という本を、本屋で見かけないことがない。それくらい、売れている、ということなのだろう。 この、アドラー心理学という、日本では、あまり聞き慣れない言葉であるが、この特徴を、どんなふうに受け取ればいいのだろうか。そ…

斎藤環『承認をめぐる病』

私は「承認」という言葉が嫌いだ。というか、もちろん、普通の「承認」という言葉を使うことに違和感があるのではなく、「何の」「誰に対する」承認なのかを伴わない、ドイツ語的な「動詞の名詞化」を、なにか意味のあることのように、ありがたがる傾向が気…

白井仁人ほか「量子という謎 第2部第4章 軌跡解釈」

私は、ここのところ、いわゆる「普通革命」なるものを考えていて、これというのは、結局のところ、どういうことなんだろうかと考えている。 一つの特徴としては、ある種の「シンプル」さに、その特徴があるのだが、ここでシンプルと言っているのは、その全体…