2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

神保哲生『民主党が約束する99の政策で日本はどう変わるか?』

自民のビック・ネームは、小選挙で負けておきながら、かたっぱしから、比例で、受かってますね。 ようするに、自民党は、野党になっても、「保守派」という看板は、降ろせないだろう。 麻生さんの、ねらいとは、そこだったのだろう。比例の順番にこそ、麻生…

歌とは何か

BUMP OF CHICKEN については、なんども、とりあげてきた。 彼らにとって、歌とはなんだ、と定義しているだろう。こんなことが、ちょっと気になってきた。 そういう、きっかけとなった曲が、これ、だろう。 ようやく聞こえた やっと気付いた 泪を乾かすチカラ…

中塚明『司馬遼太郎の歴史観』

ここのところの、天地人、には、のけぞってしまった。秀吉、朝鮮に、いつ行ったの? こうやって、歴史は、隠蔽されるんですね。 著者の啓蒙書は、今までも、紹介してきた。今回は、NHK が「坂の上の雲」のドラマ化を公言している関係から、司馬遼太郎を、総…

フロンティア「万里の長城の秘密」

NHK の番組。現在の、万里の長城は、明の時代にできている。 みなさんは、ここまでの建築物が、人類によってつくられたことを、どのように思うだろうか。当時、北方は、モンゴルの襲撃を受け、略奪、侵略に悩まされていた。 考えれば、中国の歴史は、ずっと…

高野さんという、自分が生まれる前に、亡くなっている、女性の、日記を読むという体験は、なんとも言えない、「異様」さがあった。 ネットで検索してみると、いろいろな記述があり、興味深かった。感動した、というのが、あたりさわりのない反応だが、ようす…

吉本佳生『デリバティブ汚染』

最近の、テレビは、芸能人の、ドラッグ汚染の話で、かまびすしい。 芸能界は、一体、どうなってしまっているのか。 もし、仕事先の、かなり、有力な人物が、さまざまに、ドラッグを、すすめて来たとき、はたして、断ることなど、可能なのだろうか。もし断る…

高野悦子『二十歳の原点ノート』

最近は、60年代の、学生運動ブーム、のようである。本屋では、新刊で、のきなみ、当時の「英雄」たちが、当時の、学生運動とは「なんだった」のか、と、定年間近かの、お偉い先生がたが、人生の先輩の、ありがたいお言葉を、生き生き、当時の「英雄列伝」…

月本洋『日本人の脳に主語はいらない』

池田信夫さんの、ブログ、で、後続本『日本語は論理的である』の紹介をしているのをちらっと見かけて(中に何が書いてあるかは、読んでいない)、ちょっと気になって、掲題の本を読んでみた、ということです。 著者は、理解には、二種類ある、という。イメー…

島田裕巳『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』

さて、みなさんは、この本を読んでどんなふうに思われたであろう(今回は、ちょっと長くなりすぎた。反省)。 みなさんの中には、「おのれ、中沢憎し」となった人もいるでしょう。しかし、私は、あえて、そういう立場をとっていないことを、最初に、断ってお…

ジュリアン・ハヴィル『世界でもっとも奇妙な数学パズル』

数学の、紹介書、には、いろいろなパターンがある。 いわゆる、教科書、と呼ばれているものは、すでに、その「分野」というものを自明として、その、入門を目指すものである。これは、この入門によって、次の、専門誌の論文を読みこなして、この分野の入口に…

林晋「形式化と無矛盾性のパラドックス」

プログラミングと、数学の証明には、非常に大きな、相関関係がある。それが、カリーハワードの結果、だったか。そのことは、ちょっと意外に思われる。プログラムは、いーかげんで、証明は、なにか「厳密」な、なにか、のように思われているから。 数学の証明…

由井正臣『軍部と民衆統合』

私は、あまり、こういう本を読んでこなかったこともあるのであろうが、大変に、よくできた、レベルの高い、研究書、であると思った。 私は、この本は、非常に「重要」だと思っている(書かれた論文は、70年代くらいが多いようだが)。 それは、なぜかと言…

T.W.ケルナー『フーリエ解析大全』

1996年の翻訳。 現代数学の、一つの頂点は、間違いなく、オイラーの公式、であろう。これほど美しい、エレガントな結果もない。 この、オイラーの公式、の関数版が、フーリエ変換、であると言えるであろう。 フーリエ級数は、工学系の人たちは、よく、計…

浜田省吾「イメージの詩」

今週の、SPA、という雑誌で、福田和也は、忌野清志郎、より、吉田拓郎が、何倍もいい、というようなことを言っている。その意図は、吉田拓郎のつくった演歌などのものを、評価してのことで、あいかわらずの、どーでもいいような話だな、と。 ある程度、下…