2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

チョン・オクピョウ『韓国最強企業サムスンの22の成功習慣』

最近の、2ちゃんなどでの、朝鮮への侮辱は、目に余る。 しかしそれは、その発言の内容が、あまりに、PC、を外れている、という意味にとどまらない。むしろ、そんなことはどうでもいい。問題は、それらの発言がまるで「自分が強者」であるかのような、上か…

永井均「馬鹿げたことは理にかなっている」

久しぶりに、この人の文章を読みましたけど、相変わらず変わってないですね。 ただ、ここでの文章のきっかけとなった問題の方は、深刻なだけに、デリケートな扱いが必要です。 掲題の投稿記事は、土浦の連続殺傷事件についての、掲題の著者による、2009…

マルセル・ゴーシェ『民主主義と宗教』

(毎度のことながら、途中までしか読んでませんが、ちょっと思ったことをメモしておきます。) 第二次大戦後、多くの国々が民主主義を自国の政治体制として、選択してきた(もちろん、日本も戦後、この体制を選んだ)。フランス革命から続いた、民主化を選択…

東浩紀『動物化するポストモダン』

(東京都青少年条例が話題ですが、それにはふれません。) 本当は、あまり、多くの人が議論しているような話題をとりあげるのは、嫌なのだが、この前、最近話題の、 ゼロ年代の想像力作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/07/25メディア: ハ…

宇野常寛『ゼロ年代の想像力』

(だいぶ、意図した内容にならなかった。あまり、掲題の本の具体的な内容の検討を行っていませんが、その辺りは、むしろ、この本が自分の関心に似ているところが原因かと思いました。キーワードは地方ですかね。かなり、アフォリズム的で、箴言を並べるだけ…

本田一成『主婦パート 最大の非正規雇用』

とうとう、自民党一党独裁政権の、陥落とともに、民主党政権が、はなばなしくも、成立した。 民主党政権は、もともと、非常に、モチベーションの高い政党であった。若手の、優秀な政策通が、さまざまな、革新的な政策を、意欲的に研究し、提言していた。それ…

松井孝典『人類を救う「レンタルの思想」』

著者が、あの、仕分人の一人で、スパコンで話題になった人だ(ウィキでは、固体地球物理学者、惑星物理学者、比較惑星学者、とある)。 著者にとって、まず、課題となるのは、人類圏の、長期的な維持が、可能なのか、いや、そもそも、現代のさまざまな制度が…

椎名林檎「宗教」

この資本主義の世界は、なにもかも、最初から、答えが用意されている。 私たちは、ただ、答案用紙に、こう書けばいい。 強いものが勝ち、弱いものが負ける。 お金のあるものが幸福になり、お金のないものが不幸になる。 強者に服従を誓うものが生き残り、強…

畑村洋太郎『失敗学実践講義』

それにしても、トヨタのリコール問題が、まったく収束の気配がない。一体、この現象を私たちは、どのように受けとればいいのであろうか。 そもそも、トヨタは、何を追求されているのであろうか。それは、最も、一般的な言い方をすれば、以下である。 製造者…

「サマーウォーズ」

(監督は、自分の結婚式の後日譚での、相手の親族の方々の反応に、ヒントを得たんだそうだ。ようするに、幸せ自慢ってわけですねwww。最近、そういうの多いですねwww。) アバター、仮想空間、が、あらゆる、人々の、生活に浸透した世界。 OZ(オズ)。 人々…

金容雲(キムヨンウン)『日本語の正体』

「薯童謠(ソドンヨ)」という、韓流ドラマがある。私も、けっこう前、前の半分くらいだけですが見た。しかし、その頃は、あまり、これが何を意味しているのかを考えていなかった。 土の地面に、さまざまな、木の細工品などを作る作業所があり、染料で染めた…

「キディ・グレイド」

日本のアニメの一つの特徴を決定したのは、やはり「機動戦士ガンダム」なのだろう。あのアニメが、決定的だったのは、子供の扱いだったのであろう。アムロ・レイは、「たまたま」ガンダムを操縦することになる。しかし、アムロは、たまたま、操縦できただけ…

高橋透『サイボーグ・フィロソフィー』

この本は、現代の工学の最先端の成果をまじえながら、すすむ、サイボーグ論とある。この本の内容の全体を考察するには、自分の準備が足りないように思う。ただ、基本的な部分での感覚の違い、とでも言いましょうか、思ったことはある。 著者は、今にも、iP…

萱野稔人『暴力はいけないことだと誰もがいうけれど』

みなさんは、この本を読んで、どう思われたでしょうか。 前半は、ナイーヴな印象でしたが、後半は、なかなかおもしろかった(そういう意味で、前半は、ない方がいい)。 武器こそ、国家そのものと考える、著者は、そういう意味で、国家の萌芽は、「あらゆる…