2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ゲンロン友の会という「東浩紀ファンクラブ」

つい最近、杉田議員の記事に端を発して、新潮45という雑誌が休刊という、事実上の廃刊に追い込まれたことがあったが、そこで問題にされていたこととは記事の内容以前に 説明責任 を果たそうとしない態度だったわけで、つまり書いたら書きっぱなしで、「世…

再帰的社会

私たちの人生は、産まれてから死ぬまでの、一つのプロセスとして捉えられていて、いずれにしろ、産まれて死ぬまでに行うことが「意味があるのか」とか「なんのためなのか」だとかに悩むとされている。 しかし、多くの人たちが考察しているように、ひとたびこ…

「表現の自由」の日本国憲法における「内在的関係」

「言論の自由」や「表現の自由」は、日本国憲法で認められた無謬の権利として私たちは考えるわけだが、こと日本国憲法を全体として内在的に眺めたとき、その他の「権利」との関係で論争になる。 それは、ある意味において「当然」なわけで、私たちが目指す権…

偶像崇拝についての考察

まあ、ツイッターでは、ラノベの表紙が「エロ」で子どもが気持ち悪がってるから、「ゾーニング」してほしい、みたいな話がもりあがっているわけだが、なぜそこでの議論がすれ違うのかと言えば、ファミニストが言っていることは 民主主義 によって、世の中の…

はてなブログのエントリID

(今回は、はてなブログの「中の人」以外は関係のない話です。) まあ、はてなダイアリーが来春で終了になるということで、こうして、はてなブログに移行してきたわけだが、そもそも、これのなにがいいのかが分からない。 見た感じでは、ブログ記事を書くと…

「自殺大国」日本

以下の記事を読むと、日本は科学論文の 不正 大国だというわけだが、驚くべきは、以下だと思うわけである: 3カ月後、佐藤氏は謎の死を遂げる。記者は取材に来日し、代理人弁護士の証言などを得て、自殺であったと示唆する。そして、不正を暴いた不屈の努力…

スマホゲーと「パチンコ」

以前、スマホゲーの「とじとも」について記事を書いたのだが、そこで改めて気付かされたのは 有料ガチャ の問題であった。そもそもこれと「パチンコ」ってなにが違うのだ? と。 それで、少し私なりに、いろいろ調べてみたのだが、ようするに、ヨーロッパで…

「けいおん」型アニメにおける「仁」

以下のアニメの共通点を考えてみたとき、そこには、ある専門性(オタク的と言ってもいい)と、その分野に新規で参入する「にわか」の関係があることが分かってくる: けいおん ... バンド ばくおん ... バイク ろんぐらいだあす ... 自転車 ゆるキャン ... …

「監査」のないものを信用するな

日本医大の入試における、女性差別、年齢差別は、たしかにひどい話だと言いたくなるかもしれないが、よく考えてみれば、こういった 監査 のないものを、なぜ私たちは信用するのだろう、と考えると、この問題の「おかしさ」が分かってくる。 多くの大学が行っ…

タニマチ資本主義

W杯が終わってから、とんと日本代表のことを、このブログでも書いていなかったわけだが、最近週刊誌で、本田選手と、彼の「タニマチ」と噂されていた、TATERU との関係について記事が載っていたことを思い出した。 本田圭佑、TATERUでコケる⁈ - NAVER まと…

善悪の政治

日本の政治構造が、第二次安倍政権において、急激に変貌を遂げたことは、別に、難しいことを知らなくても、安倍首相を中心とした、取り巻きたちの 醜態 のニュースが、これでもかと流れてくるようになり、だれもがそれを知らないでは生きられない世界となっ…

千葉雅也先生によるある「隠蔽」

メイヤスーの言う「充足理由律」を反転させた、その否定が、なぜ (彼の理論にとって)必要なのか? という問いは、非常に鋭いところを突いている、と私には思われる。それは、そもそも『有限性の後で』の翻訳者の千葉さん自身が以下のように述べているから…

二重過程理論は「真実」なのか?

これから書くことは、私には少し憂鬱だ。それは、ようするに、 文系 を批判する、ということを意味しているからだ。文系と理系はなにが違うのだろう? それは一言で少し誇張して言ってしまえば、文系は 証明を読まない で、理系は 証明しか読まないw となる…

功利主義についての素朴な疑問

少し旧い記事だが、以下のブログの記事はなかなか興味深い印象を私には与えた。少しその文脈を追ってみよう。 「動物が苦痛を感じているとも、植物が苦痛を感じないとも、確実に言うことはできない」(倫理に関する事実判断と価値判断についての私見) - 道…

ゴジラとは誰か?

東京の国立競技場の立て替えということで、ザハの設計の新国立競技場がぎりぎりで却下になり、今は日本人の設計のものが東京オリンピックに間に合うように建設中であることは、誰でも知っている。 しかし、この経緯を考えてみると、そもそも国立競技場を建て…

「自由」とは何か?

そもそも自由とは、奴隷が足に鉄鎖を付けて、逃げられなくさせられている、といった状況が象徴しているように、「何か(の拘束)からの自由」を意味していた。ようするにそれは、本来の有り様を「外部」から制限している、という事実を端的に言っていたもの…

「真実」とは何か?

さて、真実とはなんだろう? こんなことを言うと笑われるかもしれない。それは、科学が追及しているもので、少なくとも私たちは科学が漸進的に「真実」に 近づいている ことを知っているじゃないか、と。しかし、私が言いたいことは、そういうことではない。…

名誉白人と東大

そもそも、人間を能力で差別しようという考えは、すぐに一つのパラドックスに陥ってしまう。それは、人間を「能力者」と「非能力者」に分けたときに、もしかしたら自分が「能力者」の側に振り分けられずに、「非能力者」の側にされてしまうのではないか、と…

大学進学の錬金術

興味深いことに、左翼を「リベラル」と称している連中ほど、大学受験における 親の学歴格差 について語らない。それは自称「思想家」でも変わらない。なぜなら、彼ら自身こそがこの 恩恵 にあずかって、エリート・コースを進んでこれたのだから。 東大生の親…

小坂井敏晶『神の亡霊』

科学にはある欺瞞がある。それは「普遍性」とでも呼ばれる性質に関係していて、もっと言えば「真実」のことだ。科学はこの「真実」に 関係している と考えられている。 しかし問題は、実際に科学が「真実」に関係あるのかないのか、にあるわけではない。これ…

なぜ「二度目の人生を異世界で」問題は混乱するのか?

うーん。 まあ、今さら言うまでもないが、『二度目の人生を異世界で』問題とされているものについて、私なりに検証してみようかとも思ったのだが、まあ、これも今さら言うまでもないこととして、すでに多くの方が、そういった検証作業をされているわけであり…