2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

青木雄二『ナニワ金融道』

このマンガで、連帯保証人の考えなどを学んだ。多くの借金をしている人が、夜中に蒲団の中で、天井を見ながら、楽観的にリスクを考えようとしているところなどは、リアルに感じた。ナニワ金融道(1) (講談社漫画文庫)作者: 青木雄二出版社/メーカー: 講談社発…

柄谷行人「伊藤仁斎論」

この論文は、「探求」、の問題関心に近い。彼は、最初は徂徠や宣長をこの後論じるつもりだったが、やめた、とある。 私は仁斎について、「江戸思想史」というパースペクティブのなかで整理された知識しかもっていなかった。そこでは、否定的であれ、肯定的で…

『日本の名著・伊藤仁斎』

伊藤仁斎の全貌を知ることは、現状、素人には難しいですね。一応、この本には「論語古義」と、「童子問 上」の現代語訳があり、入門にはいい。全集もないみたいですし、なんとかしてくれないでしょうかね。 程子はいう、「『論語』を読みおわってまったく平…

「エヴァンゲリオン」

エヴァでは、昔、子供たちが見てきた、ロボットアニメの意匠がさかんに喚起される(実際に、主人公は人型ロボットに乗り込み、敵と戦う)。そう考えると、学校生活と、昔のロボットアニメが、アニメの中でシンクロすることは、自然な流れとなるだろう。こう…

エミリ・ブロンテ詩集

エミリ・ブロンテとは誰か?私もなにか知っているわけではないが、あの「嵐が丘」 嵐が丘 (集英社文庫)作者: E・ブロンテ,永川玲二出版社/メーカー: 集英社発売日: 1979/01/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る を書いた女性で…

「紙屋悦子の青春」

ある戦争中の若者が、特攻隊として、命を失う。その残された人たちの、思い出の中の物語である。私はこの美しさに、非常な怒りと憎しみを感じずにはいられない。紙屋悦子の青春 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2007/06/22メディア: DVD購…

レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』

ごぞんじ、探偵フィリップ・マーロウのハードボイルドの中の、代表作。中学の頃に読んで、内容は忘れた。長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))作者: レイモンド・チャンドラー,清水俊二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/04/01メディア: 文庫…

手塚治虫『どろろ』

手塚治虫の作品の中で、一つを選ぶとしたら、多くの人は、『BLACK JACK』であろう。しかし、ここでは、この『どろろ』をあげておく。どろろ(1) (手塚治虫漫画全集)作者: 手塚治虫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1981/03/12メディア: コミック購入: 1人 クリ…

梶井基次郎「冬の蝿」

彼の作品は、少ないですが、おもしろいものもあると思います。 私は山の凍てついた空気のなかを暗をわけて歩き出した。身体はすこしも温かくもならなかった。ときどきそれでも私の頬を軽くなでてゆく空気が感じられた。はじめ私はそれを発熱のためか、それと…

アンドレア・ドウォーキン『インターコース』

フェミニズムについて、私はそれほど詳しくない。しかし、女性の歴史として、人類史を見るとき、どうしても、避けられないのは、暴力、レイプであろう。近代化が、こういった蛮行の撲滅を目指していたと考えるなら、近代を否定することが、いかに反動的な所…

C.ディケンズ『骨董屋』

ディケンズ作品の中の、異色作であり、傑作である。確か、最後の、少女が亡くなる場面は、感動的であるのと同時に、興味深くある。 朝になり、悲しみの対象についてもっと冷静に話せるようになったたとき、彼らは、彼女の生命が終ったときの姿を伝えられた。…

ロルフ・デーゲン『フロイト先生のウソ』

心理学の知見を、一般の謬見から、説明している。その内容は、進化論的にも説明できるくらい、「自然的」だ。 自我は、傷つけられたあとはなおさら、自己評価を高める情報を追い求める。そして、それを見つけると大歓迎する。たとえば、「あなたの成績は散々…

リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』

進化論というのは、現代人には、なかなか、理解しにくいものである。それは、マルクスを引用するまでもなく、物象化があたりまえなものとしてある、人間のありようから来る。例えば以下の引用箇所で、「動物が意識的に計算すると考える必要はない。とあるが…

NHKスペシャル『映像の世紀』

いつかの、おおみそかあたりの、NHKスペシャルで、見ていたのを、覚えているが、一番、衝撃を受けたのは、第二巻の、第一次世界大戦の、塹壕戦です。イギリス国民は、それまで、ずいぶんの間、戦争がなかったためもあり、かなり楽観的であり、かつ、ロマンテ…

修正

基本的に、この「管理」のタグを除いて、各記事の文章の推敲は、ずっとやろうと思う。そうすると、だれかがコメントを書いたものと合わなくなるかもしれませんが、指摘を受けて反映した場合と同じくあまり考慮はしないかもしれない。

河宇鳳「朝鮮実学と日本古学の比較研究試論」

朝鮮というと、朱子学と科挙と両班の国というイメージがある。また、夫馬進「朝鮮通信使による日本古学の認識」(『思想 2006年01月号』*1)にもあるように、朝鮮の儒者にとって、朱子学に反する学問を推奨することなど、どう考えてもありえないでしょう。し…

姜在彦『朝鮮通信使がみた日本』

この本では、江戸時代の、朝鮮通信使を一つ一つ説明してある。その中に、慶暹の『海槎録』にある、姜ハンにふれた部分がある。 日本人の言によると、姜ハンは俘虜になって5年間、形体をくずさず、衣冠を変えず、静かな一室にこもって、ひたすら書を読み字を…

姜ハン『看羊録』

豊臣秀吉が、朝鮮侵略をしたとき、捕虜として捕えられ、日本に連れてこられた、儒者の、その時の記したもの。その頃の日本人、また、その頃の日本を朝鮮がどういった知識があったか、こういったことがよく分かる。なによりも、姜ハンが、日本の侵略に対して…

socket社bluetooth CFカード

zaurus 側の、bluetoothは、これを使っている。ちょっと高いけど、なんといっても、このでっぱりがないのは、すばらしい。あと、家でのブロードバンド環境でも、PC(Windows XP)の bluetoothでもこれを使ってる(BlueSoleil)。WLAN は、電波が強くて、よく…

フランツ・カフカ『アメリカ』

カフカといえば、『城』であるが、この作品も、かなり前であるが、おもしろく読んだ。 失業していたか、という質問にたいして、カールは、あっさり一言のもとに、「そうです」と答えただけだ。「最後に君が勤めていたのは、どこでしたか」すると、紳士はそう…

エリック・ホッファー『構想された真実』

彼を知らない人が、ほとんどであろう。故人であるが、アメリカの伝説的な人です。私にとって、仕事を始めて何年かたった頃、彼の作品を読んだりなどして、大変、影響されてきたと思う。彼も、ドストエフスキー『罪と罰』への影響を語っているところがありま…

柄谷行人「左翼的なるもの」

書籍紹介のリストがありますので、載せておきます。一応、そろえましたが、かなり読んでいない。 入門・世界システム分析作者: イマニュエルウォーラーステイン,Immanuel Wallerstein,山下範久出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2006/10/01メディア: 単行本…

方向

こんな感じで、最初は、昔、読んだものなども含めてなんらかの印象的なものを、書いていく予定。

ドストエフスキー『罪と罰』

ドストエフスキーの、『罪と罰』を、最後まで、読み終えたのは、比較的最近だったと思います(『ナニワ金融道』の青木雄二などが、絶賛しているのは、知っていましたが)。今、思うのは、やはり、今までの、世界の文学の中で、一冊を選ぶとしたら、私は、こ…

BT320s

これで、bluetoothで、W52Tとつなげて、音楽聴いてます。【国内正規品】 Jabra BT320s Bluetooth Stereo Headset BT320S出版社/メーカー: Jabra発売日: 2006/09/15メディア: エレクトロニクス クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る

W52T

私が使ってるのは、黒ですが。最近、auは、あんまり、最近は、ぱっとしませんね。 [rakuten:dcom:10000377:detail]

村上春樹『ノルウェイの森』

大学の頃に読んでいる。あまりにも有名な小説ですね。古井由吉の「杏子」に似てますね。トーマス・マンの『魔の山』も意識してるのかな。 私とキズキ君は本当にとくべつな関係だったのよ。私たち3つの頃から一緒に遊んでたのよ。私たちいつも一緒にいていろ…

リチャード・マシスン『ある日どこかで』

何年か前に読んだ。オカルトちっくだけれど、LOVE・STORY です。変わった LOVE・STORY が読みたかったら、気軽に読んでみたらどうでしょうか。 リチャード、わたしはいままで男性とロマンティックな関係になったことがありません。信じてもらえるなら、何度…

ZAURUS SL-C3100

プロフィールにも書いたが、毎日これで、メモしてる。オールブラックで気にいってる。基本、家にいるときは、ねっころがっているので、寝ながら打てるし、キーボードも一個一個のキーも大きくて打ちやすい。たしかに、この弁当箱はどうかとは思うけど、なん…

たがみよしひさ『GREY』

自分が、子供の頃、中学生くらいのときに、読んでいた漫画だ。今、いろいろな人が見られても、新鮮だと思う。GREY (上) (ぶんか社コミック文庫)作者: たがみよしひさ出版社/メーカー: ぶんか社発売日: 2007/07/19メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この…