2016-01-01から1年間の記事一覧

<挫折-励まし>関係

それにしても、今期のアニメで、「ViVid Strike!」と「Lostorage incited WIXOSS」は構造が似てしまった。それだけに、それぞれの、この後の展開の対比が興味深く感じられる。 フーカとリンネの関係 ... 子どもの頃からの親友。孤児院で、いじめられていたリ…

錬金術モデル

アメリカ大統領選挙における、トランプの勝利は、日本から見ていると、NAFTAやTPPといった、各国中央政府(つまり、エスタブリッシュメント)主導の、地域グローバル貿易協定に対する 反逆者 として、アメリカ国内の地域経済が、中央政府に「反逆」を示した…

今期一番のアニメ

別に、今期のアニメをすべて見てどうのこうのと言っているわけでも、そもそも見るつもりも、そんなモチベーションもないのだが、勝手に独断と偏見で、今期一番のアニメをあげるならそれは「ViVid Strike !」であろう。 しかし、ここにおいても、私は別に、「…

老倉育のリアル

いろいろと小説や漫画やアニメといった、物語を読んでいるわけであるが、正直に言って、どうも、おもしろくない。このおもしろくなさって、なんなのかなと考えてみると、なんというか 当たり前 なんですよね。例えば、普通に中流家庭に産まれて、進学校に入…

リチャード・ローティ「予測不能のアメリカ帝国」

トランプの得票よりヒラリーの得票の方が多かったのにもかかわらず、代議員制度のせいで、ヒラリーが負けた。だったらそれは、「一般意思」じゃない、というのは分からなくはない。しかし、そう言うなら、アメリカは国家ではなく合衆国だ、ということなので…

サカ豚の憂鬱

それにしても、一昨日の試合は、まあ、日本代表が勝ってよかったのであろう。びっくりしたのは、原口選手が守備エリアに攻撃エリアにと、何往復もする姿で、基本的に守備の選手は、リスクを考えて、あまり前に行かないことを考えると、彼はすごい走っている…

日本の「ゲンロン」工作員

日本の政治は、自民党が支配していることは、戦後の自民党とCIAとの関係を考えても分かる。 自民党がどうして日本の政治を長年、政権を奪われることなく、一党支配できたのかといえば、それは、マスコミを通して、国民をマインド・コントロールしてきたか…

国家への抵抗

アニメ「この世界の片隅に」について、私がずっと考えてきたことと、この作品のスタンスはおそらく違っているのだろう、と思っている。その「違っている」と言う場合に、例えば今、アメリカでは差別主義者のトランプが大統領になるということで、国民的な絶…

巻き込まれ系

アニメ「この世界の片隅に」を映画館で見た印象は、作品自体としてはよくできていたとは思うが、まあ、よくある戦争映画だなあ、という印象だ。 こういった作品は日本の場合に、とても多い印象を受ける。 つまり、いつもの「巻き込まれ系」だ。 広島市の海苔…

証明できない証明

そもそも言葉は、その意味が相手に通じれば、その用途を果たす。つまり、ここには「アナーキー」がある。極論をすれば、その言明が「間違って」いたとしても、相手が「間違って、そう表現したんだな」と通じればいい、とも言える。つまり、その通じるという…

新しい学問

トランプが大統領選に勝利したとき、多くの「評論家」がヒラリーの勝利を予想していたとして、どうも、イギリスのEU離脱の国民投票のときも、離脱反対が勝利するだろうという楽観的な雰囲気の中で、反対になったケースと似ている、という印象で語られてい…

アメグジット

結果的にこのような大差で、トランプの勝利となったわけだが(実際の票数は、同じくらいというのも皮肉だがw)、はっきりいって、あまりにヒラリーは人気がなかった。つまり、ヒラリーは人を魅きつけていなかった。 しかし、である。 実際に民主党の、候補…

殺人バーベキュー

東京デザインウィークというイベントで起きた、5歳の子どもの焼死の事件は、そのショッキングな動画を抜きにしても、私たちに非常に考えさせるものがあった。 例えば、なぜ公園のジャングルジムには木材の遊具がないのかといえば、燃えたら危険だから、と言…

ロジカルの条件

例えば、小保方さんのSTAP細胞の件にしても、彼女は記者会見で「何か」を謝っていたのだから、おそらく、彼女を含めてなんらかの「責任」の意識があったのであろう。実際、論文は取り下げにもなっている。 しかし、そのことと、世間が「問題」と考えたことに…

秘密社会

カフカの官僚論を作品から読み解くとき、むしろそこには、ある「国家」が国民に「隠れている」という本質が見出されてくる。 カフカの代表作『城』において、役人たちとの会話が成立しない。というか、なにを言っても、雲をつかむような「反応」しか返ってこ…

TPP賛成の悪魔

さて。TPP法案が衆議院を与党の強行採決で通過したそうで。ところが、これについて、ネット上でつぶやいている人が、ほんとうに少ない。ニュースでもほとんどやっていないし、なんなのかな、と思ってしまう。 ようするに、こういうことなんだよね。 少し前ま…

不肖の弟子

アニメ「ストライクウィッチーズ」の世界は、「魔女」と呼ばれる魔法力を人以上に特別にもった少女たちによる、人類の敵「ネウロイ」との戦いを描いた作品であった。 そういう意味では、そういった少女たちは、「特別に選ばれた」言わば、「エリート」であっ…

トランプは大統領になるのか?

選挙とは、そもそも私たちが何かを「選択」する制度ではない。というのは、選挙とはこの限られた被選挙人の中の、さまざまな要素を「総合」して、どちらを選ぶか、という行為なのであって、その候補者の「どの要素」を考慮して、このような選択をしたのかを…

大島堅一「電力システム改革のもとで進められる原発費用の国民への転嫁」

そもそもこの日本国家システムは長い間、自民党独裁システムによって維持されてきた。しかし、マックス・ウェーバーが「権力は腐敗する」と言ったように、長期の権力の座への居座りを許した時点で、どのような権力もなんらかの「腐敗」を免れない。それはそ…

天皇制は成立しているのか?

日本の憲法を見ると、総理大臣からなにから、天皇の承認が必要とかなんとか、そこらじゅうで書いてあるわけで、いやしかしこれって、その天皇が 絶えて しまったら、日本はどうなるのだろうか、と素朴に眺めていて思ったわけである。 もちろん、そんなことを…

フラット革命と「唯一性」

アニメ「響けユーフォニアム」第2期第4話は、まあ、原作の第二巻の話で、原作通りなのだが、細かい話をやっているなと思うかもしれない。 例えば、少し前まで、まあ、3・11以前まで、「フラット革命」なることがよく言われたことがあった。あらゆること…

ドゥテルテ大虐殺

今週の videonews.com はフィリピンの専門家の日下渉による、ドゥテルテ論であったわけだが、それ以前に「フィリピン論」であった。 しかし、ドゥテルテ問題を考えるに、今起きている、「麻薬戦争」について言及しないわけにはいかない。彼が大統領に就任し…

魔法少女と死

例えば、「戦う司書」というラノベがあったが、あの世界においては、多くの重要な登場人物がボロ雑巾のように、無意味な死を迎えて、世界から消えるのだが、作品世界としては、そういった死者が後々になって重要な役割を担うことになる。つまり、なんだか「…

世界はなぜ「働かなくていい」社会にならないのか?

例えば、一方において、お金持ちは子どもに十分な教育費用をかけて、私立の進学校に入学させて、東大に入れて、卒業すれば立派な社会的ステータスのある企業に就職して幸せな老後を過ごしているのに対して、貧乏人は満足に結婚もしないだけでなく、結婚して…

国家と規範的国民

国家というのは、ようするに、官僚を中心にして「運営」している組織のことであって、その国家が 無駄なお金を使いたくない と思ったとき、まっさきに「削る」インセンティブを与えるのは、貧乏人への「福祉」ということになる。ようするに、貧乏人への福祉…

カオス理論と「自由」

私たちが日常において「自由だ」と思うというのは、「そう思う」というところにポイントがあって、具体的にどうあれば「自由に振る舞ったのか」を定義しているわけではない。そもそも「自由」とは、私たちが子どもの頃からのさまざまな「経験」において、そ…

高山守『ヘーゲルを読む 自由に生きるために』

さて。今さらではあるが、「自由」とは結局なんだったのだろうか? この世界は物理法則によって、「因果律」に支配されていて、あらゆる結果には原因がある。だとするなら、この世界は 機械論的 に、すべては「必然」の連鎖によって、繋がれている、というこ…

悪魔の功利主義的東京人

3・11が起きて、福島第一が過酷事故となり、今に至るまで収束宣言も、原因究明もつまびらかになっていないわけであるが、そもそも、この東電の原発事故には先例があったわけで、それが、柏崎刈羽原子力発電所であり、つまりは、新潟県であった。 多くの人…

森山高至・中澤誠「豊洲移転はファンタジーになりつつある」

例えば、バブルの頃、日本では土地神話があった。それは土地の価値が 無限 に上るという神話であって、もちろん「無限」などという数学的幻想はありえないから、バブルははじけた。そこから日本は「失われた10年」などと言われたわけだが、果してこの「幻…

暴力装置と国家

そもそも、社会契約論というのは、いったんその「契約」が結ばれた後は、リバイアサンが一切の「暴力」を独占するのだから、結局は、リバイアサンによる「独裁国家」になる、と言っているようにしか思えないわけである。 つまり、国民とは国家の「奴隷」では…