2019-01-01から1年間の記事一覧

消費税とインボイスと個人事業主

そもそも国民は、自民党に「投票」しておいて、消費税に反対なんて、むしがよすぎるわけであろう。だったら、自民党に投票するな。国民が戦わなければ、自民党はいっくらだって 庶民いじめ を続けるにきまっている。なぜなら、そもそも自民党とは、安倍首相…

青葉という人間

東浩紀先生は以下のように、京アニ事件を総括する文章の中で、「京アニ」とはなんだったのかをまとめている。 京アニは1980年代に創業した古いスタジオだが、一般的な知名度を獲得したのはこの15年ほどのことだ。視聴者の生活と連続したリアルな風景を舞台と…

「津田先生の言い訳」の補足2

少し、しつこいかなと思いながら、前々回、前回の何が問題だと私が思っているのかについて、改めて、もう少し細かいエビデンスをつけて、以下で説明したい。 @nekokumicho 津田大介氏の親友の東浩紀氏(※あいちトリエンナーレ企画アドバイザー)が経営する芸…

「津田先生の言い訳」の補足

前回の記事は、いろいろと論点が多くなったことで、指摘が増えてしまい、言いたいことが分かりにくくなったこともあり、今回は、津田先生がなぜ前回のインタビューで彼が「推薦」した出品者の名簿を公開することを禁止(検閲w)したのかの問題に、しぼって…

津田先生の言い訳

さて。あいちトリエンナーレの件については、津田先生は最近になって、さまざまなメディアで今回の事態の説明を発信している。しかし、彼自身が断っているように、これらは 公式 の発表ではない。つまり、彼自身の今回の役職の「立場」から説明をしているの…

自作自演乙

当たり前の話だが、今回の「表現の不自由展」には 当事者 がいる。つまり、この企画の実行委員であり、それぞれの作品の作者だ。彼らは、大村と津田による、彼らへの「一切の説明もなく」展示中止を決定した、その 非民主的なプロセス に対して抗議をしてい…

表現の自由という「形式」

ネット上ではさっそく、今回の津田大介の「テロリズム」に対して 出羽守 が跳梁跋扈しているw こういった「エリート」さんたちは、またまた、日本は世界から「遅れている」だとかw、日本を「愚民国家」とか嘲笑して、マウンティングをとって、だからポピュ…

BUMP OF CHICKEN「話がしたいよ」

BUMP の曲は、アニメとのタイアップや、ヒット曲のような、誰もが知っているようなものより、アルバムの片隅にあるような、小品の方が、印象的な作品があったりするので、おもしろい。 掲題の曲は次のような歌詞から始まる。 持て余した手を 自分ごとポケッ…

あいちトリエンナーレで何が起きていたのか?

前回は、「津田大介「問題」」と称して、ブログ記事を書かせてもらったが、この論点について、さらに深掘りした記事が以下に載った。 「トリエンナーレが直接契約を結んだ参加作家はこの『表現の不自由展実行委員会』です。そのため、トリエンナーレと『表現…

津田大介「問題」

この津田大介という人間は、とんでもない、なにかの 責任者(=ドラッカーの言うところの「マネージャー」)にしてはいけない人間 だったな、ということが、こうしてやっと最近になって、パブリックに今回の事件について「説明」を始めたことによって、露呈…

パブリックアートの矛盾

津田大介はブログで、今回の件について、今の段階で公表できる範囲での 総括 を行っている。しかし、これは「アカウンタビリティ」ではない。そもそも、私たちが聞きたいことに答えていない。自分が「話したい」話題について、デリケートに語っているという…

「表現の不自由展」問題のまとめ

今回の、あいちトリエンナーレでの「表現の不自由展」をめぐる一連の騒動は、日に日に混沌を極めてきているわけで、ここで私なりに、今までの議論をまとめる形で整理しておこうと思う。 そもそも、世界のスタンダードにおいて、こういった 美術品の展示 にお…

テロリスト津田大介

ところで、ネット上では、頭のおかしい 「表現の自由」信者 による「表現の不自由展を再開しろ」の大合唱で覆われている。 恐しいね。 こういう狂った「表現の自由」信者が、京アニの悲劇を<間接的>にもたらす ポピュリスト なのであって、こういう人たち…

韓国に問題はないのか?

ネットを見ていると、今まで、一つとして韓国に問題はなかった。 全部 安倍政権の「ネトウヨ」マインドが悪いんだ、といった意見が散見される。もちろんそれは、左翼の立場とか、 (アメリカのトランプに代表される共和党的な人種差別的な政策に反対するとい…

アメリカの日本人

今、アメリカは共和党政権で、トランプが大統領で、彼は、基本的に、国内の白人優先を自称しているわけで、これを理由にさまざまな有色人種のアメリカへの 移民 に敵対している。このことと、日本の安倍総理であり、自民党がアメリカであり、トランプに 同盟…

映画「アルキメデスの大戦」について

まあ、映画館は上映開始されたか日々も経っていることもあり、空いていた。普通に考えれば、こんな戦争物にそんなに観客が入らないのは当たり前なんだろうが。 以下は、いろいろとネタバレになる話もあるだろうから、あまり、みていない人に読んでもらいたく…

誰も謝っていない

今回の、あいちトリエンナーレでの津田さんの謝罪は奇妙である。 あいちトリエンナーレの芸術監督を務める津田大介さんは同日夕方に会見を開いた。「表現の不自由展・その後」への抗議や中止は開催前から想定の範囲内だったことを明かした一方、「これを続け…

一般意志∞.0

東浩紀先生の著書『一般意志2.0』において、二つの、民主主義を 廃棄 するための提案がされている。一つは、未来の夢ということで、一般意志計算マシーンによる AI国家 であって、ここには政治家はいない。すべて、AIが「計算」で政治を行う。その場合の…

表現の不自由展をめぐって

まあ、すでに何回か書いているわけで、今さら何かを言う必要があるのか、という話なのだろうが、今回は、さまざまな論点について検討してみようと思う。 税金を投入するが政治や行政はほっとくと内容を検閲するから別団体を設けてそこに丸ごと助成金を渡して…

めっためたにメタ

今回の、あいちトリエンナーレでの「表現の不自由展」については、やはり、さまざまな点で違和感がある。 まず、なぜこれらの作品が展示作品に選ばれたのか、についてだ。 作品選択の規準は「過去の展示不許可」であって、トリアンナーレが「いい作品」と推…

勧善懲悪と是是非非

ここのところ、日韓の対立が激化している。徴用工問題から始まって、日本による輸出管理政策を韓国が「経済戦争」と解釈したことから、政治的な言説の上では、ほとんど、全面戦争の様相を示している。 この問題の解決が、そもそもどういった形でありうるのか…

メタは本当にメタなのか?

今回の愛知トリエンナーレでの、「表現の不自由展」の開催中止の経緯は私には少し不可解に思えた。というのは、明らかに 展示した内容 から、こういった物議をかもす展開になることは分かりきっていたはずなのに、なぜ津田大介の会見はあのように、まるで 他…

BUMP OF CHICKEN「アンサー」

前回、アニメ「女子高生の無駄づかい」について言及して、いたく感心したので、とりあえず、原作を読んでみた。 まあ、少し印象は違ったが、概ね、ストーリーは一緒と言っていいだろう。 まあ、そういうことなんだろうし、実際そうなんだろうとして、この作…

VRと伝統的・精神的な意匠

柄谷行人の最新刊である、 世界史の実験 (岩波新書) においては、柳田国男が再検討されているわけであるが、柳田の『先祖の話』を再検討することで、 死者を含んだ、共同体の倫理 について語られていることが特徴的だ。それは、アウグスティヌスの『神の国』…

丸山善宏「ゲーデル・シンギュラリティ・加速主義」

もともと、現代思想系の系譜をもつ人たちが、ドゥルーズやデリダの死を境に、自ら、そういった言説から距離をとろうとしてきたことは、一つの違和感をもって受けとられた。 それは、言ってみれば、彼ら自身の 保守化 を伴って受けとられた。もっと言えば、た…

究極のポピュリズム

よく哲学者が使うレトリックに トートロジー話法 がある。AはAである。こういう当たり前のことを、さも真剣な顔をして(つまり、哲学者とか、学者とか、東大出身とかの、「はったり」を使って)、相手を脅し、不安にさせる。 この一つに「れいわ新撰組はポ…

カンタン・メイヤスー『有限性の後で』をどう読めばいいのか?

(以下の引用は全て カンタン・メイヤスー『有限性の後で』 有限性の後で: 偶然性の必然性についての試論 からのもの。) カンタン・メイヤスーの『有限性の後で』については、以前にも、このブログでとりあげたわけであるが、そのときは、別に、その本の議…

刀使ノ巫女のストーリー

アニメ「刀使ノ巫女(とじのみこ)」は、テレビ放映が一年くらい前になるが、スマホゲーは今も配信が続いている。ストーリーは少し違うが、大きな流れが変わっているわけではない。 私は、このアニメについては、世界観がよくできていて、完成している、と思…

映画「天気の子」の感想

前回の「君の名は。」の大ヒットがあった関係で、私は公開二日目では見れないんじゃないかと思っていたが、意外にも、それほど待つこともなく、しかも最前列でもなく、比較的いい席で見れた。おそらく、前回のヒットの関係で、公開劇場が大量に増えているの…

弱者を狙う暴力

今回の京アニの事件について、藤田直哉さんは以下のように言っている。 犯人の動機も明らかになっていない状態であんまり言うべきではないんだけど、あんな平和で和やかなアニメばかり作っていた会社が狙われて焼かれてしまうというその狙い方には、不穏なも…